トヨタ・ヤリスクロス・アドベンチャー《photo by Toyota》

トヨタ自動車の欧州部門は3月29日、『ヤリスクロス アドベンチャー』(Toyota Yaris Cross Adventure)を発表した。

◆アウトドアテイストを強調した新グレード

同車は、トヨタのコンパクトSUV『ヤリスクロス』の欧州仕様車に設定される新グレードだ。「アドベンチャー」グレードでは、アウトドアテイストが強調されているのが特徴となる。

アドベンチャーグレードでは、タフさが表現されており、フロントバンパーにはアンダーガード、リアバンパーにはプロテクションプレートが追加された。シルバー仕上げのルーフレールと、ダークグレー仕上げの18インチアルミホイールも標準装備される。

室内には、ピアノブラックのトリムパネルとブラックのヘッドライナーが採用された。レザー風シートは、アドベンチャーグレードの専用デザインとした。ブラックのソフトタッチ素材を使ったインストルメントパネルとドアモールディングには、ウォームゴールドのアクセントが添えられる。ステアリングホイールとシフトレバーにはレザーを使用した。

◆欧州仕様はハイブリッドのみ

欧州仕様車のパワートレインには、ハイブリッドのみが設定される。日本仕様に用意される1.5リットルの3気筒ガソリンエンジン搭載車は、欧州市場には導入されない。これは、トヨタの欧州戦略に沿う形となる。

トヨタの欧州戦略では、例えば、新型『ヤリス』の場合、欧州ではハイブリッドが主力に位置付けられ、日本仕様に設定される1.5リットルと1.0リットルの3気筒ガソリンエンジン搭載車は、一部市場のみに投入される。

ヤリスクロスには、トヨタの第4世代ハイブリッドテクノロジーを導入する。『カローラ』、『C-HR』、『RAV4』、『カムリ』などに採用されている2.0と2.5リットルのハイブリッドパワートレイン技術を導入して開発された最新の1.5リットルハイブリッドシステムを搭載する。

アトキンソンサイクルの1.5リットル直列3気筒ガソリンエンジン「ダイナミックフォース」は、摩擦や機械的損失を減らし、燃焼速度を最適化するように設計された。その結果、低エンジン回転域において、高いトルクと優れた燃費を実現する。エンジンの熱効率は40%で、同等のディーゼルエンジンよりも優れており、高い燃費と低いCO2排出量を可能にしているという。

◆インテリジェントな全輪駆動システムの「AWD-i」

この新しいハイブリッドシステムは、最大出力116hpを発生する。CO2排出量は、駆動方式がFFは100g/km、4WDは110g/kmとなる。

4WDシステムは、インテリジェントな全輪駆動システムの「AWD-i」だ。日常走行だけでなく、滑りやすい低グリップの路面において、さらなる安定性とトラクションを追求している。電気式の4WDシステムは、機械式AWDユニットよりもコンパクトで軽量なため、競合する全輪駆動のBセグメントSUVよりも、燃費とCO2排出量の面で優れているという。

ヤリスクロスのAWD-iのシステムは、通常の走行時はFFで、加速時や滑りやすい路面においてスリップを検知した時に、駆動トルクを後輪に送り、4WDに切り替わる。たとえば、濡れた石畳の上、大雨、雪の上、砂の上などで、自動的に4WDに切り替わる、としている。

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