住友理工は12月22日、トヨタ自動車の新型FCV(燃料電池自動車)『MIRAI』に、「セル用ガスケット」が継続採用されたと発表した。
セル用ガスケットはFC(燃料電池)スタック向けのゴム製シール部材で、2014年に発売された初代モデル向けの従来品から品質や性能を向上、量産性の改善も図った。
今回採用されたのは、セパレータと呼ばれる板状の部材や発電部材などで構成するセルの構成部品のうち、水素と酸素、水漏れを防ぐゴム製シール部材。FCスタックはセル330枚を積層した構造で、セル1枚1枚にゴム製シール部材が搭載されている。
セル用ガスケットは氷点下から100度以上の広い温度領域で高いシール性を維持する。住友理工は新型車向けに「高分子材料技術」によって新材料を創出するとともに、初代モデル開発で培ったシール設計技術、評価技術を駆使し、品質と耐久性を向上した製品を開発した。
また、材料開発を通じて製法を刷新し、高速成型を可能にするなど、製造プロセスを大幅に短縮した。
【トヨタ MIRAI 新型】住友理工の改良したセル用ガスケットが採用
2020年12月23日(水) 14時00分
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