フィアット・パンダ 改良新型のスポーツ《photo by Fiat》

フィアットは12月1日、改良新型『パンダ』(Fiat Panda)シリーズに設定される新グレード、『パンダスポーツ』をイタリアからワールドプレミアした。

改良新型のエクステリアは、新デザインのフロントバンパーやサイドスカート、アルミホイールが特長だ。パンダのデビュー40周年に合わせて登場した改良新型は、外装のリフレッシュにより、新鮮さをアピールしている。

◆スポーティな内外装

改良新型には、新グレードとして、パンダスポーツが設定された。現在、『500X』、『500L』、『ティーポ』の各車に用意されている「スポーツ」が、パンダにも拡大展開されている。

パンダスポーツには、黒と赤のツートンカラーの16インチアルミホイール、ボディ同色のハンドルとドアミラーカバー、グロスブラック&ブラックを組み合わせたルーフ(オプション)、専用クロームのスポーツロゴ、専用のマットグレーのボディカラーが採用された。

インテリアは、チタンカラーのダッシュボード、エコレザーを使用した専用ドアトリム、ブラックのルーフライナー、ダークグレーのシート、テクノレザー、ファブリックのサイドパネルなどが装備された。

さらに大胆なイメージを求める顧客に向けて、「パンデモニオパック」をオプション設定した。赤いブレーキキャリパー、赤いステッチが施されたテクノレザーステアリングホイールなどが装備されている。

◆12ボルトのベルト一体型スタータージェネレーター

欧州で2020年2月、一部のパンダに搭載されたマイルドハイブリッドテクノロジーが今回、パンダの全ラインナップに拡大展開された。

フィアットが開発したマイルドハイブリッドは、最新の1.0リットル直列3気筒ガソリン「FireFly」エンジン(最大出力70hp/6000rpm、最大トルク9.4kgm/3500rpm)に、12ボルトの「BSG」(ベルト一体型スタータージェネレーター)、電気モーター、蓄電容量11Ahのリチウムイオンバッテリーを組み合わせたものだ。

BSGシステムはエンジンに直接取り付けられており、補助装置もベルトによって駆動する。BSGは、ブレーキおよび減速中のエネルギーを回収し、蓄電容量11Ahのリチウムイオンバッテリーに蓄える。この電力はピーク時に3.6kWの出力を発揮し、加速時などにエンジンをアシストする。

トランスミッションは6速MT、駆動方式はFFとした。この6速MTは、郊外での燃費を向上させる専用ギア比が採用される。

このエンジンには、ストップ&スタートモードが付く。30km/h以下の低速域では、エンジンを停止できる。ハイブリッドシステムに関する情報を表示するモニターには、ドライバーにそのことを知らせる。ストップ&スタートモードは、エンジンをスムーズに再始動する。

高速道路などでの低負荷走行時に、エンジンを停止するコーストモードも採用した。リチウムイオンバッテリーがすべてのサービスに電力を供給し、ドライバーが車両を完全に制御できるようにしている。

◆新しい7インチタッチスクリーン

改良新型には、新世代のインフォテインメントシステムを採用する。DABデジタルラジオを備えた新しい7インチタッチスクリーンだ。Apple「CarPlay」用にセットアップされており、グーグルの「AndroidAuto」とも互換性がある。

Apple CarPlayはスマートフォンの画面を、車載ディスプレイに映し出すことができる。ドライバーは常に運転に集中しながら、電話をかけたり、音楽にアクセスしたり、メッセージを送受信したり、渋滞を避ける走行ルートを選択したりすることができる。

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