三菱自動車の英国部門は8月25日、『アウトランダーPHEV』(Mitsubishi Outlander PHEV)を含めた三菱車の顧客1000人を対象に行った調査の結果、将来のフルEVへの移行において、プラグインハイブリッド車(PHEV)が重要な役割を果たすことが判明した、と発表した。
この調査は、英国三菱の依頼を受けて、グローバル市場調査会社であるカデンス・インターナショナル社が実施したものだ。PHEVの顧客およそ500人、内燃エンジン車の顧客およそ500人の合計約1000人の三菱車のドライバーを対象に行われた。
調査では、アウトランダーPHEV所有者のほぼ半分の48%が、フルEVを検討したものの、航続面での不安から購入を見送ったことが分かった。その一方、三菱アウトランダーPHEVの顧客の70%が、次のマイカーにフルEVを検討すると回答した。これは、エンジン車の顧客が、次のマイカーにフルEVを検討すると回答した27%と比較して、高い割合だ。
また、現在の車を選ぶ時に、EVを検討したエンジン車の顧客が9%にとどまったのに対し、PHEVを検討したエンジン車の顧客は23%に達した。多くのエンジン車のドライバーが、フルEVに移行することに抵抗があるにもかかわらず、エンジン車の顧客のほぼ4分の1の23%が、現在のエンジン車を購入した時、PHEVを視野に入れていたことになる。また、エンジン車を所有する顧客の3分の1以上の34%が、次のマイカーにPHEVを検討しているという。
三菱自動車の英国部門のマネージングディレクター、ロブ・リンドリー氏は、「この最新の調査は、PHEVが将来のフルEVへのゲートウェイという事実を示すものだ。顧客は依然として、フルEVの航続、価格、充電インフラに懸念を抱いている。これらの問題はいずれも、PHEVによって解決される。PHEVは、電動車両の普及を加速するのに役立つ」と語っている。
アウトランダー などのPHEV、フルEVへの橋渡し役に 英三菱が調査
2020年08月30日(日) 06時15分
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