ヤマハ発動機は、エンデューロ競技用「YZシリーズ」2021年モデル4機種を10月9日および30日に発売する。
マイナーチェンジを行う『YZ450FX』は、モトクロス競技用ハイエンドモデル『YZ450F』のエンジンを、クロスカントリー・エンデューロレースに最適化して搭載した。アルミ鍛造ピストン、シリンダーヘッドを新設計し、燃焼室をコンパクト化することで13.0:1の高圧縮比を実現。さらに吸気・排気系とフューエルインジェクション、点火マップに専用セッティングを施すことで、レースに必要な扱いやすさと高回転域での力強さ、伸びのあるプリングパワーを両立する。エンジンのヘッド周りは新設計とし、従来比約300gの軽量化を実現。さらに走行性能向上のために、カム軸とクランク軸の間隔を短縮してマス集中化を図った。
また、YZ450Fと同一のバイラテラルビームフレームを採用。FX専用チューニングを施した前後懸架ブラケットで剛性バランスを調整し、良好な接地感と軽快なハンドリング、ギャップ走行時の安定性を実現している。
足回りでは、フロントサスペンションに、高い応答性を発揮する倒立式フロントサスペンション(KYB製スプリングタイプ)を採用。エンデューロ専用セッティングを施したリアサスペンション(KYB製)とともに、走破性向上に貢献する。フロントブレーキはキャリパーのピストンサイズを大径化し剛性を30%向上。新作パッドとディスクローターを採用し優れた制動力とコントロール性を両立する。リアブレーキはキャリパーとディスクの形状を変更するとともに熱容量バランスの最適化を施し、従来比120gの軽量化と制動力の安定性向上を達成した。
そのほか、スマートフォンでエンジンを設定するアプリケーション「パワーチューナー」はデフォルト設定の推奨マップを変更。新マップ「Hard Terrain for MAP2」は新エンジンの出力特性に合わせテクニカルなコースでもパワーを効果的に引き出す設定とした。また、各推奨マップが得意とする領域の差を広げつつ、バリエーション数を統合。推奨マップ変更によるキャラクターの変化を体感しやすくしたことで、状況や好みに合わせてより選びやすい構成とした。
YZ450FXをはじめ、エンデューロ競技用YZシリーズ2021年モデルは、YZシリーズ共通コンセプトの新カラー&グラフィックを採用。価格はYZ450FXが112万2000円(10月30日発売)、YZ250FXが93万5000円(同)、YZ250Xが74万8000円(10月9日発売)、YZ125Xが63万8000円(同)。
ヤマハ YZ450FX、新エンジン&フレームで戦闘力アップ…エンデューロレーサー2021年モデル発売へ
2020年08月02日(日) 06時45分
関連ニュース
- ヤマハ発動機、EVレース「フォーミュラE」に2025年より参入へ 四輪レースはF1以来 (03月28日 12時52分)
- ヤマハ発動機とアイサンテクノロジー、低速モビリティの販売店契約を締結 (03月27日 16時00分)
- ヤマハ発動機、ラインアップ最大馬力のV8船外機「F450A」発売へ (02月24日 12時30分)
- 釣りをより快適に、ヤマハ発動機が新型フィッシングボート「YFR330」発売へ (02月23日 15時00分)
- ヤマハ発動機、ジャパンボートショーに出展 輸入高級ボート3艇の展示も (02月22日 15時33分)