マツダの欧州部門のマツダモーターヨーロッパは、『MX-5』(日本名:『ロードスター』に相当)の「ユーノスエディション」(Mazda MX-5 EUNOS EDITION)を4月、フランスで限定発売すると発表した。
マツダは1989年、日本国内において、「ユーノス」と呼ばれる新しい販売チャンネルを立ち上げた。このユーノス店の第一弾車種として、1989年9月に発売されたのがユーノス『ロードスター』だった。現在販売されている最新のロードスターは4世代目モデルだが、その原点となる初代モデルが、ユーノス・ロードスターだ。
◆1992年の限定車「Sリミテッド」がモチーフ
今回、欧州で発表されたユーノスエディションは、初代ロードスターに敬意を表して開発された。モチーフとなっているのは、マツダが1992年に発表したユーノス・ロードスターの限定モデル、「Sリミテッド」だ。
Sリミテッドは、ブリリアントブラックのボディカラーに、赤い本革シート、ダッシュボード、ドアトリムのインテリアを組み合わせていた。インパネには、滑らかな感触のプロテイン塗装も施された。足元には、ゴールド塗装のBBS製アルミホイールを装着。Sリミテッドは当時の「Sスペシャル」をベースとしており、ビルシュタイン製ダンパーやフロントサスタワーバーなどにより、ハンドリング性能も追求。1000台限定で発売され、好評を博した。
◆ブラックボディに赤いレザー内装の組み合わせ
ユーノスエディションは、まさにこのSリミテッドの再来といえる限定車だ。ボディカラーは、ジェットブラックで塗装された。インテリアは、ブルゴーニュと呼ばれるパンチングレッドのナッパレザー仕上げとした。限定車を示すシリアルナンバープレートと専用のキーホルダーも装備されている。
足元は、レイズ製の16インチアルミホイールで引き締められた。フロントフェンダーには、シリアルナンバー入りの「EUNOS EDITION」のエンブレムが添えられる。
◆1.5リットル+ソフトトップで3万4600ユーロ
現行ロードスターの欧州向けのエンジンは、デビュー当初から1.5リットルと2.0リットルの両方が用意されてきた。最新モデルでは、両エンジンともに改良を受けている。
2.0リットル直列4気筒ガソリン「SKYACTIV-G」エンジンは、吸気系からシリンダーヘッド、ピストンやコンロッドなどの回転系部品、排気系、サイレンサーに至るまで、多くの新技術を採用した。高回転域での吸入空気量アップ、回転系部品の軽量化、吸排気損失の低減、燃焼期間の短縮などが図られた。
その結果、欧州仕様の場合、最大出力は160psから184ps/7000rpmへ、24ps向上。最大トルクも20.4kgmから20.9kgm/4000rpmへ、0.5kgm引き上げられた。動力性能は、0〜100km/h加速が6.5秒、最高速が219km/h。「RF」は、0〜100km/h加速が6.8秒、最高速が220km/hと公表されている。
1.5リットル直列4気筒ガソリン「SKYACTIV-G 1.5」エンジンには、ドライバーの意図に応じたエンジンフィールはそのままに、SKYACTIV-G 2.0向けの燃焼改善技術を導入した。全回転域のトルクを従来以上に高めながら、環境性能と燃費性能を向上させている。欧州仕様の場合、最大出力は132psを引き出す。
ユーノスエディションは、1.5リットル直列4気筒ガソリンのSKYACTIV-G 1.5エンジンを搭載する。フランス国内向けに110台が生産され、4月にディーラーに到着する予定だ。ソフトトップのみが用意されており、現地価格は、3万4600ユーロ(約405万円)と発表されている。
マツダ ロードスター に「ユーノス」エディション、初代に敬意…限定110台を4月にフランス発売へ
2020年03月12日(木) 18時45分
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