プロスタッフ(東京オートサロン2020)《撮影 Hideyuki Gomibuchi》

4WDのパーツを販売するプロスタッフは、車高を上げる“リフトアップ”を施したメルセデスベンツ『Gクラス』やスズキ『キャリイ』を東京オートサロン2020で展示した。一段と大きくなったクルマに驚く声も多かった。

リフトアップと言えばスズキ『ジムニー』のチューンナップで有名だが、Gクラスであってもメルセデスベンツにはリフトアップのイメージはない。すると担当者は、「プロスタッフは4駆を得意にしていた会社で、その行き着いた最終型が今のところベンツです。これまでジムニーやランクルもやってきていますが、足回りはベンツも一緒。その流れでパーツも開発することになりました」と教えてくれた。

今回、プロスタッフのブースは本家メルセデスベンツと通路を挟んだ向かい側にあった。華やかな演出を本家がするなら、こちらはド迫力で来場者にアピールだ。7インチもリフトアップしたGクラスは見上げるほどの大きさになっている。

それもそのはず。かつてGクラスには“究極のメルセデス”と呼ばれた『4×4スクエアード』という最低地上高450mmの車種があったが、それに匹敵するのだ。ブースには他に40mm、4インチと背を高くしたベンツが並ぶ。

リフトアップしたクルマを見るとワクワクするが、実際にチューンナップする人はそう多くはない。一体どんな人たちがリフトアップを行なっているのだろう?

「車高を上げることで、上から見下ろしたい人にバッチリなんです。お金持ち気分も味わえます(笑)」と冗談交じりの担当者。

ただ日本ではリフトアップすると駐車場に困ってしまうことが多い。そのためプロスタッフでは海外に発信する意味合いも含めてブース出展している。見渡せばブースには外国人も多く、人気がうかがえる。モンスター仕様のキャリイを見て「What is this?」と驚愕の声をあげた人もいた。

日本ではイノシシなどを狩猟する猟友会の人たちが軽トラのリフトアップをするそうだ。ワゴン系の車種は車内に荷物は詰めるものの、ノミやダニのついた獲物を置きたくない。だから荷台のある軽トラが好まれ、さらにリフトアップすることで悪路での走行性能もアップする。

「車高を上げるだけなら簡単なんです。でもリフトアップはちゃんと走れないかもしれない、というリスクを伴います。プロスタッフはちゃんと走って背が高くなっているのがウリ。普通に走れなかったら改造ではありません。リスキーだったら楽しくもないですしね」(担当者)

キチンと走るからこそ狩猟で山奥に入っても役に立つ。それで見た目もカッコよくなるのだから一石二鳥だ。

展示されていたGクラスに貼られていた「FOR SALE」が気になったので価格を教えてもらうと、「2500万円です。でも、かなりお得な感じ」と担当者は笑う。リフトアップだけではなく、オーバーフェンダーなども装備して手が入った逸品だった。

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