日産ブース(東京オートサロン2020)《撮影 Hideyuki Gomibuchi》

日産自動車は東京オートサロン2020で、方向性の異なる『スカイライン』のコンセプトカーを2台展示した。

まず1台は、高性能グレード「スカイライン400R」をカスタマイズした「スカイライン400R スプリント・コンセプト」だ。スカイラインのデザインを壊すことなくフロントバンパーにリップスポイラー、サイドシルスポイラー、リアバンパーまでエアロパーツで見事につながっている。足回りは20インチのレイズ製鍛造アルミホイールだ。

「一般のお客様が自分で頑張ってカスタマイズしたらこの辺まではできるんじゃないかな、と思って作っています。評判が良ければこのようなエアロパーツも販売してみたいですね」と担当者。


グリーンのアクセントが印象的なカラーリングには「20」という数字がデザインされている。昨年はコンセプトカーとしてクローラーを装着した『ジューク』を展示した日産。その時がジューク(19)だったため、今年は20になったのだという。さらに注意して見ると小ぶりの「2」も描かれている。担当者は「20の二乗で400になるんです」と笑う。今回が2020年であることも意識しているという。

もう1台は、運転支援技術プロパイロット2.0を搭載したハイブリッド車「スカイライン・デラックス・アドバンスド・コンセプト」だ。


こちらは特にインテリアにこだわったもので、コスト制限の壁を払って「インテリアデザイナーが本当にやりたかったことを実現させました」と教えてくれた。専用内装パーツとしてステアリング&シフトノブ、ドアトリム、シート、フロアカーペットなどが用意された。


同じモデルであっても異なるカスタムをすることでパッと見ただけでは違う車種のように感じるが、よく見るとどちらもスカイライン。日産は対極する2台をスタディモデルとして、スカイラインというクルマのデザインのあり方、可能性を提案しているようだ。

「スカイラインには色々な側面があります。先進技術の側面、熱い走りの側面。それぞれをエンハンス(拡大)したのがこの2台。同じ素材を使ってどれだけ違った味付けができるかというチャレンジです」。

サードパーティーによるカスタムパーツではなく、日産のデザイナーによるデザインだからこそ実現する統一感も感じられる。若者からシニア層まで、年齢関係なくすべてのスカイラインファンに訴えかける内容だ。


「メーカーが作るものとしてのまとまり感、我々ならではのやり方でやっています。他メーカーとは違った、クルマとしてのまとまりを意識しています」という担当者の言葉にもうなずける。

最後に「去年はジューク(19)で、今年は20。来年はどうしよう?」と悩ましげな顔を見せたが、どのような提案をしてくれるのかが興味深い。

日産ブースでは他に『GT-R ニスモ』や全日本JAPAN EV-GPシリーズ仕様の『リーフe+』なども顔を並べ、来場者たちからの注目を集めていた。

日産ブース(東京オートサロン2020)《撮影 Hideyuki Gomibuchi》 日産ブース(東京オートサロン2020)《撮影 Hideyuki Gomibuchi》 日産ブース(東京オートサロン2020)《撮影 Hideyuki Gomibuchi》 日産ブース(東京オートサロン2020)《撮影 Hideyuki Gomibuchi》 日産ブース(東京オートサロン2020)《撮影 Hideyuki Gomibuchi》 日産ブース(東京オートサロン2020)《撮影 Hideyuki Gomibuchi》 日産ブース(東京オートサロン2020)《撮影 Hideyuki Gomibuchi》 日産ブース(東京オートサロン2020)《撮影 Hideyuki Gomibuchi》 日産ブース(東京オートサロン2020)《撮影 Hideyuki Gomibuchi》 日産ブース(東京オートサロン2020)《撮影 Hideyuki Gomibuchi》 日産ブース(東京オートサロン2020)《撮影 Hideyuki Gomibuchi》 日産ブース(東京オートサロン2020)《撮影 Hideyuki Gomibuchi》 日産ブース(東京オートサロン2020)《撮影 Hideyuki Gomibuchi》 日産ブース(東京オートサロン2020)《撮影 Hideyuki Gomibuchi》 日産ブース(東京オートサロン2020)《撮影 Hideyuki Gomibuchi》 日産ブース(東京オートサロン2020)《撮影 Hideyuki Gomibuchi》