ZFのウォルフ=ヘニング・シャイダーCEO(CES 2020)《photo by ZF》

ZFは1月6日、米国ラスベガスで開催したCES 2020のプレビューイベントにおいて、商用車メーカー向けのレベル4の完全自動運転システム用の電子制御ユニット(ECU)を、2024〜2025年に市場に投入すると発表した。

自動運転は、将来の交通をより安全、効率的、快適にするための重要な技術だ。搭載される車種に応じて、市場はさまざまなソリューションを求めている。ZFは、乗用車では当面、いわゆるレベル2+の部分的な自動運転が普及する可能性があり、商用車では、レベル4以上の完全自動運転システムが導入される可能性が高いと見込む。

ZF は現在、「ProAI」スーパーコンピューターに基づいて、世界的な商用車メーカー向けのレベル4システム用の電子制御ユニットを開発している。市場投入は2024〜2025年を予定している。

ZFは、商用車でレベル4以上の完全自動運転システムが導入される可能性が高いと想定している理由について、商用車は公道以外や高速道路などの定められた車線内で、高度な自動運転モードで走行できる点を挙げる。

ZFのウォルフ=ヘニング・シャイダーCEOは、「商用車の場合、レベル4以上への完全自動運転を可能にするシステムへの強い需要がすでに見られる」と述べている。

ZFの自動運転の大型トレーラー「イノベーショントラック」《photo by ZF》 ZFの自動運転の大型トレーラー「イノベーショントラック」《photo by ZF》 ZFの港湾などで使用する自動運転の「ターミナルヤードトラクター」《photo by ZF》 ZFの港湾などで使用する自動運転の「ターミナルヤードトラクター」《photo by ZF》