
ZFは、ユーロバイク2025において、電動アシスト自転車用のコンパクト駆動ユニット「セントリックス」の新型を発表した。
新型セントリックスは、トルクを105Nmに、最大出力を750Wに大幅に向上させている。
セントリックス駆動ユニットは、飲料缶ほどのサイズで重量2.5kgというコンパクト設計を維持しながら、この性能向上を実現した。既に市場に出回っている駆動システムも、ソフトウェア更新により新機能にアップグレード可能だ。
同社は新たに「ツェットエフライド」アプリを通じて、3つのライディングプロファイルを提供する。「レース」モードでは最大トルク105Nmと最大出力750Wのフル性能を発揮し、時速25kmで鋭くカットオフする。乾燥した路面でのアクティブな走行に適している。
「ウェット」モードは、濡れた路面や森林路での走行を想定し、タイヤと路面間のグリップ低下に対応してパワーを抑制し、より細かく調整する。後輪のスピンやコーナリング時のスキッドを防ぐ設計だ。
「ライド」モードは、都市部やオフロードでの日常使用に最適化されており、ライダーの入力に対する最適なモーターサポート比を提供する。ライダーの入力が350Wを超えると、選択したサポートレベルに関係なく駆動ユニットがフルサポートを発揮する。

