ホンダN-WGN新型《撮影 雪岡直樹》

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

ホンダが、新車販売で25か月連続トップを続ける『N-BOX』の兄弟車種として、8月に新型車を発売したばかりの軽ワゴン車『N-WGN』の生産を一時停止しているという。朝日が10月5日付朝刊で報じたほか、各紙も同日夕刊などで取り上げていた。

それによると、不具合が見つかったのは、駐車する際に使う電動パーキングブレーキで、9月2日の出荷前検査で、警告灯の異常点灯が判明。原因を精査するために部品の供給が止まっている影響を受け、約1カ月にわたって生産が滞っているそうだ。

新型のN-WGNは、当初は7月19日の発売を計画していたが、パーキングブレーキの供給が遅れ、発売を8月9日に延期。それでも発売直後の8月は前年同月比88.1%増の6958台を販売するなど好調に滑り出していたが、9月は70.8%減の2121台にとどまった。近く生産を再開できる見込みのようだが、発売直後の生産停止は異例で、「ホンダの国内戦略に影響が出る可能性がある」(朝日)とも伝えている。

また、この電動パーキングブレーキは、10月24日に開幕する東京モーターショーで発表する予定の小型車『フィット』の新型にも同じシステムを採用。主力車種のフィットの発売も遅れる可能性もあり、出鼻をくじかれることになればホンダの業績にも急ブレーキがかかることも懸念される。

2019年10月7日付

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●増税で経済「不安」70%共同世論調査、軽減税率「複雑」82%(東京・1面)

●出生数90万人割れへ、今年社会保障・成長に影(日経・1面)

●月曜経済観測、石化市場からみる景気、自動車の減産を懸念、三井化学社長・淡輪敏氏(日経・3面)

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