日産自動車の米国部門は3日、2020年モデル概要を発表し、その中で、『370Z』(日本名:『フェアレディZ』に相当)に「ロードスター」を設定しないと発表した。2020年型370Zはクーペのみとなる。さかのぼると“フェアレディ・オープンエア”の歴史は60年以上になる。
フェアレディの系譜は、1957年発表、59年発売のダットサン『スポーツ』(S211型)に出発点を置くことができる。1960年に輸出専用仕様SPL212型が登場し、これが『フェアレディ』(当時は「フェアレデー」表記)を初めて名乗った。1962年にモデルチェンジし、ダットサン・フェアレディSP310型が発表された。これらはいずれも開閉式の簡易なルーフをもつオープンボディだった。
『フェアレディZ』初代は1962年発表のS30型だが、この世代にはオープン仕様は設定されなかった。2代目ZのS130型に「Tバールーフ」が設定されたのがZオープンの最初だ。Tバールーフは続くZ31型、Z32型にも設定され、フェアレディZではおなじみとなる。
Z32型にはフルオープンとなる「コンバーチブル」も設定され、Tバールーフと併売された。Z33型とZ34型ではTバールーフを廃止してフルオープンのみとなり、名称も「ロードスター」に変更された。日本市場のフェアレディZロードスターは2014年に受注を終了しており、クーペボディのみの販売となっている。
フェアレディZオープンの歴史…さかのぼると60年以上[フォトレポート]
2019年07月14日(日) 15時30分
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