レクサスが世界初公開したミニバンタイプの高級車「LM300h」(上海モーターショー2019)《撮影 雪岡直樹》

レクサスは、4月16日に開幕した上海モーターショー2019で、レクサスブランド初となるミニバンタイプの新型車『LM』(LM300h)を世界初公開した。トヨタ『アルファード』と車体を共有するが、シートは3列ではなく2列、独立した4席を持ち、ビジネスクラス以上の豪華で快適な空間を作り上げた。

LMはレクサスの最上級シリーズ、『LS』『LC』『LX』に加わる新たなモデルで、「最上級の空間」を実現したモデルとなる。

デザインはアルファードなどと共通の部分も多いが、大型のスピンドルグリルを持つフロントマスクや、左右が連続するコンビネーションランプを備えるリアエンドなどに、レクサスならではの意匠を散りばめた。


注目は後席のインテリアだ。前席と後席の間には、大型のディスプレイを備えた“壁”で完全に仕切られている。独立した2席のシートの間には、インフォテイメントシステムやエアコンのスイッチが備わる。また3列目を廃しているため、完全にリクライニングすることも可能だ。

上海モーターショー会場で公開されたイメージムービーでは、若いエグエクティブが車中で商談したり、プライベートではシャンパンを傾けながら女性と談笑したりする様子が映された。レクサスLMは、「レクサス版のミニバン」ではなく、ロールスロイスやベントレーのようなショーファーカーとして打ち出していくようだ。

2.5リットルハイブリッドの「LM300h」のみが発表。今後の販売計画や価格、日本での導入については明かされていない。

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