三菱電機(CEATEC 2018)《撮影 大野雅人(GazinAirlines)》

次世代の運転支援技術を搭載したコンセプトカー『EMIRAI4』(イーミライフォー)を展示すると聞いて、ブースの隅から隅まで探してみたけど、そんなコンセプトカーはなかった。それもそのはず、EMIRAI4 は実車展示ではなく、VR乗車体験だった。(CEATEC JAPAN 2018)

このコンセプトカーEMIRAI4 は、最新HMI(Human Machine Interface)技術を搭載したコックピット、広角カメラ型ドライバーモニタリングシステムで安全運転支援、ライティングによる人とクルマのコミュニケーションなどが特長。

その外観イメージは、ルーフがないオープンカータイプ。車内は、AR対応ヘッドアップディスプレイ(HUD)と高精度ロケータ、ドライバーモニタリングシステム、クロッシングディスプレイ、ノブオンディスプレイの4つで構成。

センターコンソール付近につく大画面のノブオンディスプレイは、タッチ操作のほか、画面上の白湯可動式ノブでも操作可能。「タッチ操作の多様性とノブ操作の安心感を両立させている」という。

ダッシュボード上につくAR対応ヘッドアップディスプレイと高精度ロケータは、高精度3次元地図・測位技術を使った高精度ロケータを組み合わせ、理想のコースや車線、道路をヘッドアップディスプレイ上にARで表示する。

ドライビンモニタリングシステムは、1台の広角カメラで運転席・助手席搭乗者を同時に個人認証・状態センシングする。運転者の顔向き・視線情報などから、運転可能な常態化をモニタリングし、自動と手動の切り替えをサポートする。

またクロッシングディスプレイは、2つの液晶パネルとハーフミラーを使った立体表示ディスプレイ。高い視認性を保ちつつリアルな浮遊感・奥行き感がある表示を実現させた。

こうした新機能がつくイーミライフォーVR乗車体験デモンストレーションが大人気。行列ができて入場整理がかかるほど。もうひとつ行列ができていたのが、世界最高速エレベーターのVR乗車体験。こちらはヘッドマウントディスプレイ(HMD)をつけた来場者たちが、「おおっ!」「うわーっ」と思わず叫んでしまう姿があった。

どれもVRでしか確認できないので、文字情報だけでなく、実際にトライしてみて次世代モビリティの世界を体感してみて。

三菱電機(CEATEC 2018)《撮影 大野雅人(GazinAirlines)》 三菱電機(CEATEC 2018)《撮影 大野雅人(GazinAirlines)》