東京オートサロン2018 トヨタ自動車ブース《撮影 小松哲也》

トヨタ自動車は1月12日に幕張メッセで開幕した東京オートサロン2018で昨秋の東京モーターショーで世界初公開した『クラウン コンセプト』をベースにしたTRD、モデリスタの各バージョン、および純正パーツを施したカスタマイズ車両を参考出品している。

今夏の次期型クラウン発売の半年以上も前のタイミングでの用品展開の披露となるが、トヨタ自動車カスタマーファースト推進本部の佐藤健一デザイングループ主任は「クラウンが今までとは大きく変わるということをアピールしたい」とした上で、「(TRDを展開する)トヨタテクノクラフトとトヨタモデリスタインターナショナルなどが4月に統合することも含めて、クラウンに対してそれぞれのブランドがどういう位置づけ、カラー付けをしていくかということを示すという狙いもある」と語る。

このうちマットブラックのフィルムでフルラッピングされたTRDバージョンについてトヨタテクノクラフト商品事業部の平野市太郎氏は「今回TRDとしては『極み』をコンセプトに、機能美を備えて走りとスタイルを極めるというイメージで仕上げた。用品としてはフロントエアロパーツ、サイドスカート、リアバンパースポイラー、トランクスポイラーを設定した」と説明。

さらに「後続車から見た時に何か付いているとわかるように、リアロアグリル下部に金属調の塗装をした樹脂材センターピースを備えた。またフロントサイドのスパッツにも同様のアクセントを施している」とも。

モデリスタバージョンに関してトヨタモデリスタインターナショナル商品部の堀内幸太氏は「レクサスのFスポーツバージョンで採用されている漆黒メッキをフロントウィングスポイラー、サイドスカート、リアスカート施すことで、スポーツ+エレガントをエアパーツで表現した」と語る。

このほか「レクサスFスポーツ向けにモデリスタが設定しているホイールにブラックスパッタリングで加飾した上に切削をかけた。スクエアデュアルの4本出しスポーツマフラー」も特徴という。

TRD、モデリスタバージョンはともに今回の東京オートサロン向け特注品で、市販化は未定とのこと。一方の純正パーツバージョンは市販化を前提としたものを装着しているという。だが、純正パーツバージョンはTRD、モデリスタといずれも個性が強い車両に挟まれて展示されているため、やや影が薄いという印象は否めない。

トヨタの佐藤主任も「モデリスタはスタイリッシュをキーワードに進めているし、TRDは走りの部分を訴求しており、板挟みでなかなか難しいところはある」と認めつつも、「純正用品では車両の品質や意匠、スタイリングのクォリティとがマッチした状態で、少しアガるというところをお客様にアピールしていくべきと考えている」と話していた。

東京オートサロン2018 トヨタ自動車ブース《撮影 小松哲也》 東京オートサロン2018 トヨタ自動車ブース《撮影 小松哲也》 トヨタ自動車 クラウン コンセプト TRDバージョン《撮影 小松哲也》 トヨタ自動車 クラウン コンセプト TRDバージョン《撮影 小松哲也》 トヨタ自動車 クラウン コンセプト モデリスタバージョン《撮影 小松哲也》 トヨタ自動車 クラウン コンセプト モデリスタバージョン《撮影 小松哲也》 トヨタ自動車 クラウン コンセプト 純正パーツ装備車《撮影 小松哲也》 トヨタ自動車 クラウン コンセプト 純正パーツ装備車《撮影 小松哲也》 東京オートサロン2018 トヨタ自動車ブース《撮影 小松哲也》