三菱ふそう『eキャンター』《写真提供 三菱ふそうトラック・バス》

三菱ふそうトラック・バスは6月26日、『eキャンター』について制動力が不足もしくはブレーキ引きずりが発生し、出火するおそれがあるとして、リコール(回収・無償修理)を国土交通省へ届け出た。

対象となるのは2023年3月27日~2025年3月26日に製作された1車種5型式、計1885台。

電動式パーキングブレーキ(EPB:Electric Parking Brake)において、内部部品の製造不良により、作動/解除操作を行った際にシステムが過電流を検知し、ブレーキシステムが停止することがある。そのため、制動力が不足もしくはブレーキ引きずりが発生するおそれがある。また、メータクラスタの EPB ウォーニングランプ(橙)が点灯するが、ブレーキ引きずりが発生した状態で気付かずに走行するとブレーキが高温になり、最悪の場合、周辺部品から出火するおそれがある。

改善措置として全車両、EPB を対策品に交換する。なお、ブレーキ引きずりの痕跡がある場合は、ブレーキ Assy を交換する。

これまでに、不具合は28件発生、火災も2件発生している。

三菱ふそう『eキャンター』《写真提供 三菱ふそうトラック・バス》 改善箇所《画像提供 国交省》 リコール対象車《画像提供 国交省》