VW『ID. Buzz』と「Type 2」(欧州仕様)《写真提供 VWジャパン》

あの「ワーゲンバス」が、現代にEVとして蘇った。フォルクスワーゲンジャパンが、新型電動ミニバン『ID. Buzz』の注文受付を開始した。往年の名車「Type 2」のDNAを受け継ぎつつ、最先端の電動技術を融合させたこの一台は、SNSでも多くの注目を集めている。

価格は888万9000円からで、2025年7月下旬以降に出荷開始となる。

『ID. Buzz』は、1950年代に一世を風靡した「Type 2」の象徴的なデザインを現代に蘇らせた。ショートオーバーハングのプロポーションや、ひと際目を引く巨大なVWロゴは、まさに「ワーゲンバス」の魂を受け継いでいる。クラシックなスライディング・ウィンドウも現代的にアレンジされ、懐かしさと新しさが絶妙に融合した唯一無二の存在感を放つ。

室内は、乗員の快適性を最優先に設計された。6人乗りノーマルホイールベースと7人乗りロングホイールベースの2種類が用意され、どちらも乗員と荷物のためのゆとりあるスペースを確保。機能性とデザインが見事に調和した、移動そのものを楽しむためのミニバンだ。

バッテリー容量はノーマル仕様で84kWh、ロング仕様では91kWhを搭載し、航続距離はWLTCモードで最大554kmを実現。150kWまでのDC急速充電に対応し、長距離移動も安心だ。パワートレインには最高出力210kW(286ps)、最大トルク560Nmのモーターを後輪に搭載。走りは滑らかで力強く、加速のレスポンスも良好。重心を低く抑えたバッテリーレイアウトにより、高速安定性やコーナリング性能も優れる。

X(旧Twitter)では、「レトロでツートン可愛い」「めっちゃ見た目可愛い」「目を惹くデザインとカラーリングいい」など、そのデザインが注目されている。

一方で、通常モデルで全長4715mm、全幅1985mm、全高1925mm、ホイールベース2990mm、ロングホイールベースが全長4965mm、ホイールベースが3240mmというサイズに、「大っきいなぁ…」「日本の街中じゃ大きすぎか…」といったコメントも。

また、「900万円スタートという価格はキビシイ…」「タイプ2が売れたのは、安かったのも有るからなぁ」など価格面ではハードルを感じるユーザーも少なくないようだ。

VW ID. Buzz 日本仕様《写真提供 VWジャパン》 VW ID. Buzz プロ・ロングホイールベース《写真提供 VWジャパン》 VW ID. Buzz プロ・ロングホイールベース(左)とVW ID. Buzz プロ(右)《写真提供 VWジャパン》 VW ID. Buzz プロ《写真提供 VWジャパン》 VW ID. Buzz プロ《写真提供 VWジャパン》 VW ID. Buzz プロ《写真提供 VWジャパン》 VW ID. Buzz プロ《写真提供 VWジャパン》 VW ID. Buzz プロ《写真提供 VWジャパン》 VW ID. Buzz プロ《写真提供 VWジャパン》 VW ID. Buzz プロ《写真提供 VWジャパン》 VW ID. Buzz プロ《写真提供 VWジャパン》 VW ID. Buzz プロ《写真提供 VWジャパン》 VW ID. Buzz プロ《写真提供 VWジャパン》 VW ID. Buzz プロ《写真提供 VWジャパン》