
日産自動車が6月17日に発表したクロスオーバーSUVのBEV、新型『リーフ』。正式な価格発表は2025年後半だが、従来型の価格や仕様を比較し、日本国内での新型リーフの価格を予想する。“航続600km・価格500万円”というパッケージで、CセグメントEV市場において有力な選択肢となりそうだ。
●従来型からの性能向上と価格への影響
従来型の日本仕様の価格は、バッテリー容量40kWhの「X」グレードが371万円、60kWhの「e+ G」グレードが530万4000円(いずれも消費税抜、以下同様)であった。
これに対し、新型はバッテリーを52kWhまたは75kWhに拡大。航続の距離は600km超(WLTC基準)と、上位モデルでは150km程度の延伸がなされている。さらに、ProPILOT 2.0、V2H、3Dビュー付きのインテリジェントアラウンドビューモニターなど、多くの先進機能が標準または上位グレードに搭載される。
米国仕様では、従来型のベースモデル「S」が2万8140ドル(約408万円)、上位グレード「SV PLUS」が3万6190ドル(約525万円)。装備内容を加味すれば、新型ではおよそ5〜10%程度の価格上昇が見込まれる。
●400万円台前半〜500万円台中盤を予想
日本市場では、ベースモデルで400万円台前半、上位モデルで500万円台中盤程度が妥当と見られる。予想価格帯(消費税抜き)は、52kWhバッテリー搭載のエントリーグレードが約410万〜450万円、75kWhバッテリー搭載の上位グレードが約530万〜580万円。
この水準は、同じBEVのトヨタ『bZ4X』(500万〜545万円)と同等かやや下、日産『アリア』(671万円)よりも明確に安い位置づけとなる。
●市場での立ち位置
新型リーフは、アリアとbZ4Xの中間に位置しつつ、航続性能では同クラスのEVを上回るスペックを持つ。加えてV2LやV2Hへの対応により、実用性や災害対策としてのニーズにも応えられる1台となる見込みである。
正式な価格発表は2025年後半だ。






