
フォルクスワーゲンは6月20日、『ゴルフGTI EDITION 50』をニュルブルクリンク24時間レースでワールドプレミアすると発表した。
このモデルは、コンパクトスポーツカーの象徴であるGTI誕生50周年を記念した特別仕様車。これまでで最もパワフルな量産GTIとなる。記念すべき誕生日の祝賀は2026年に行われ、同時に新モデルの市場投入も予定されている。
ゴルフGTI EDITION 50は既にニュルブルクリンクとフォルクスワーゲンブランドの歴史に名を刻んだ。ドイツのレーシングドライバー、ベニー・ロイヒター氏が量産仕様に近いテスト車両でニュルブルクリンク北コースを7分46秒13で走破した。これは公道走行が認められたフォルクスワーゲン車がニュルブルクリンクで叩き出した新記録となる。
約10年前、ロイヒター氏は『ゴルフGTI クラブスポーツS』(228kW/310ps)でフォルクスワーゲン初のノルトシュライフェラップレコードを樹立した。その時のタイムは7分49秒21だった。2022年には、全輪駆動の『ゴルフR 20イヤーズ』(245kW/333ps)で自身の記録を更新し、7分47秒31を記録していた。
重要な点として、これまでの2つの記録では、ニュルブルクリンクのノルトシュライフェでの計測がグランドスタンドT13前からフライングスタートで行われていたが、今回のゴルフGTI EDITION 50の公式ラップタイム7分46秒13には、この約200mの区間も含まれていることだ。比較可能性を高めるため、記録走行中に設置されたオンボードカメラの映像を見ると、同等のラップでは7分41秒27となる。
ロイヒター氏は「3年前には、前輪駆動のゴルフGTIで優秀なゴルフRのラップタイムをこれほど明確に上回ることができるとは思わなかった。しかも悪天候の中でこれを達成したという事実は、このGTIの成功したセットアップと並外れたポテンシャルを物語っている」とコメントしている。


