スズキ ラブSNA26(ソリッドネイビー)《写真提供 スズキ》

スズキの二輪車ラインアップで、新車価格12万円台で購入できるモデルがあるのをご存知だろうか? その名は「ラブ」。かつて80年代のスクーターブームで登場した50cc原付スクーターと同じ名前だ。このスズキ ラブとは一体どのようなモデルなのか。

◆スズキの電動アシスト自転車に受け継がれた「ラブ」
80年代のラブといえば、女性や若者層を狙い「ライト感覚」を売りにしたスクーターで、カクカクしたフルカバードスタイルの軽量ボディ(55kg)やオートマチック2段変速による運転のしやすさ、低燃費、メンテナンスフリーのPEIの採用などで人気に。またCMにかのマイケル・ジャクソンを起用するなどで話題となった。

2025年現在、スクーターの「ラブ」は姿を消しているが、その名が実は今も受け継がれている。それが「電動アシスト自転車」の『ラブSNA24/SNA26』だ。

「スズキにも電動アシスト自転車があったの?」と驚く方もいるかもしれない。基本、大手自転車ショップ等ではなくスズキディーラーでの取り扱いとなるので、あまり目にしたことがなくても仕方なし。またスズキの電動アシスト自転車はこのラブSNA24/SNA26しかないので、存在感もあまりないのかもしれない。

◆レッツよりも安い12万4000円の「生活の足」
ではこのラブSNA24/SNA26とは一体どんなモデルなのかというと、スタイルは、実用重視のシンプルなもの。「ラクラクおでかけスタイル」をコピーとし、リヤキャリアも装備。電動アシストユニットはパナソニックの「カルパワー」で、重要はわずか2.8kg。定格出力は250Wで、シーンに応じて最適なアシスト力をコントロール。漕ぎ出しはスムーズ、平地では伸び良く、上り坂ではパワフルな走行ができる、としている。

取り外し式のバッテリーは8.0Ahの容量で、ロングモードなら約53kmのアシスト走行が可能。充電時間は約4.5時間だ。

アシストモードの切り替えや、4LEDビームランプのオンオフはハンドルの液晶スイッチでおこなう。これもシンプルな形状で、バッテリー残量表示、残り走行時間/距離の表示などが可能となっている。

カラーは「ココモミルク」「ソリッドネイビー」「チェスナットブラウン」の3色展開。メーカー希望小売価格はラブSNA24、SNA26ともに12万4000円(税込)となっている。スズキで最も安いスクーターで『レッツ』の17万8000円なので事実上、スズキの二輪車で最安というわけだ。

ユニットがパナソニック製ということでピンときた読者もいるかもしれないが、このラブ、実は電動アシスト自転車大手でもあるパナソニックのOEM車だ。“スズキ要素”といえばフレームの「SUZUKIロゴ」くらいのものだが、電動アシスト自転車としての実力はある意味お墨付き。スズキ車で最安の“生活の足”としてファン注目の一台? かもしれない。

スズキ ラブSNA26(ソリッドネイビー)《写真提供 スズキ》 スズキ ラブSNA24(ココモミルク)《写真提供 スズキ》 スズキ ラブSNA24(ココモミルク)《写真提供 スズキ》 スズキ ラブSNA24(ソリッドネイビー)《写真提供 スズキ》 スズキ ラブSNA24(ソリッドネイビー)《写真提供 スズキ》 スズキ ラブSNA24(チェスナットブラウン)《写真提供 スズキ》 スズキ ラブSNA24(チェスナットブラウン)《写真提供 スズキ》 スズキ ラブSNA26(ココモミルク)《写真提供 スズキ》 スズキ ラブSNA26(ココモミルク)《写真提供 スズキ》 スズキ ラブSNA26(チェスナットブラウン)《写真提供 スズキ》 スズキ ラブSNA26(チェスナットブラウン)《写真提供 スズキ》 スズキの50ccスクーター「ラブ」(1982年)《写真提供 スズキ》