シトロエン C5エアクロス 次期型のプロトタイプ《APOLLO NEWS SERVICE》

シトロエンのフラッグシップ・クロスオーバーSUV、『C5エアクロス』の次期型プロトタイプをスクープ班のカメラが南フランスで初めて捉えた。ほぼ市販型のプロトタイプだ。ワールドプレミアは、2025年内に予定されており、日本発売は2026年以降となりそうだ。

初代である現行型のC5エアクロスは、2017年の上海モーターショーで初めて披露された。同年に中国で発売された後、2019年にはヨーロッパを始め日本市場にも導入、これが8年ぶりのフルモデルチェンジとなる。

シトロエンは、2024年秋のパリモーターショーで『C5エアクロス・コンセプト』を発表しており、コンセプトカーは市販モデルの「95%」であるとした。南フランスを走っていたプロトタイプを見るとその言葉に嘘はない。コンセプトカーとの違いは、従来型と同じドアハンドル、より大きなミラーキャップ、そして同じステランティスグループのオペル『グランドランド』と共通と思われる太いBピラーぐらいか。

次期C5エアクロスのプラットフォームには、近日発売予定の『DS N°8』や、プジョー『e-3008』にも使用されているステランティスの「STLAミディアム」プラットフォームを採用。ボディサイズは全長4.65mで、現在より15cm大きくなるが、高さはわずか1.66mで、空気抵抗を減らすため、より流線型になっているのが特徴だ。これによりフル電動仕様の航続が延長され、大型バッテリー搭載バージョンでは700kmを超える可能性がある。

エクステリアデザインは元BMWのピエール・ルクレール氏の手による。フロントエンドでは、シトロエンの最新モデルに採用されている、スリムな3点LEDデイタイムランニングライトを装備。リアでは、3点LEDテールライトを量産化、2つのライトポイントがボディサイドモールディングから伸び、フィンのように浮いているように見える。これは「シトロエン・ライト・ウィング」と呼ばれるユニットで、空気の流れを誘導することで空力管理にも貢献する。

フロントエンドとホイールアーチの処理は、より小型の『C3エアクロス』に似ているが、表面仕上げはリファインされているようだ。足回りでは、車体に対してホイール直径がやや小さいと感じられるが、それでもじゅうぶんに未来的なデザインだ。

わずかに見えるインテリアでは、ダッシュボードにデジタルコックピットが統合されているようだ。

パワートレインは内燃機関、ハイブリッド、完全電動をラインナップ。非電動およびマイルドハイブリッドには、ターボチャージャー付き1.2リットル直列3気筒エンジンが提供される。フル電動は、シングルモーター(FWD)またはデュアルモーター(AWD)セットアップが予想されており、バッテリーパックは73kWhと98kWhから選択できる。1回の充電で最大700km以上の走行距離を期待できる。アーキテクチャは、プラグインハイブリッドにも対応できるが、次期型に適用するかどうか現段階で不明だ。

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