ルノーは、新たなコンセプトカー『エンブレム』を発表した。実車は10月14日、フランスで開幕する「パリモーターショー2024」で初公開される予定だ。この車両は、従来の充電式バッテリーと水素燃料電池を組み合わせたデュアルパワーエネルギー電動パワートレインを採用している。
エンブレムの最大の特徴は、その革新的なデザインと高い空力性能だ。外装デザインは、スポーティさ、エレガンス、感性的な曲線を融合させ、グラフィカルで技術的なキャラクターラインを取り入れている。また、空力性能を極限まで追求し、効率性を高めながらも美しさを損なわないデザインを実現した。
具体的には、サイドミラーをホイールアーチに組み込んだ2つのカメラに置き換え、ワイパーをボンネット下に隠し、ドアハンドルをボディに埋め込むなど、細部にまでこだわりが見られる。さらに、F1インスピレーションのフラットボトムデザインや、アクティブディフューザーを採用し、空気抵抗を最小限に抑えている。
パワートレインは、40kWhのNMCバッテリーと30kWのPEMFC燃料電池を組み合わせている。これにより、日常的な使用では充電式バッテリーで走行し、長距離走行時には水素燃料電池を使用することが可能となる。航続距離は最大1000kmに達し、水素充填は2回、各5分未満で済むという。
ルノーは、エンブレムの開発にあたり、20社以上のパートナー企業と協力。車両のライフサイクル全体でCO2排出量を90%削減することを目指している。
アンブレムは、全長4.8m、ホイールベース2.9mのシューティングブレークスタイルを採用。家族での快適な旅行に適したサイズながら、重量は1750kg(バッテリー込み)に抑えられている。
バッテリーと燃料電池の「デュアルパワー」、斬新デザインのルノー『エンブレム』発表…パリモーターショー2024
2024年10月08日(火) 21時00分
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