フォルクスワーゲン・ゴルフR ヴァリアント 改良新型《photo by VW》

フォルクスワーゲンは7月4日、高性能ワゴン『ゴルフRヴァリアント』(Volkswagen Golf R Variant)改良新型の予約受注を欧州で開始した。ドイツ本国でのベース価格は、5万5065ユーロ(約960万円)だ。

改良新型では、2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンの最大出力を333psに強化。7速DSGと4MOTION全輪駆動システムを通じてパワーを伝達する。Rパフォーマンストルクベクタリングにより、後輪への駆動力を個別に配分し、コーナリング時の安定性と機敏性を向上させる。

最大トルクは420Nmで、最高速度は250km/h。オプションのRパフォーマンスパッケージを選択すると、最高速は270km/hまで引き上げることができる。

ドイツ本国仕様には、アダプティブシャシーコントロール(DCC)が搭載されている。DCCは路面状況や走行状況に応じて連続的に反応し、ステアリング、ブレーキ、加速操作などを考慮して最適化される。この技術により、高い快適性と最適なダイナミクスを両立しているという。

改良新型ゴルフRヴァリアントは、LEDプラスヘッドライト、イルミネーション付きVWエンブレム、バンパー内のエアカーテン、そして新しいLEDテールライトクラスターを備えた新しいフロントが特徴だ。オプションの新しい19インチの「ヴァルメナウ」鍛造ホイールは、1本あたり8kgの軽量設計で、効率的なブレーキ冷却を実現している。

インフォテインメントシステムのハードウェアとソフトウェアも刷新された。フォルクスワーゲン車の中で最大の10.9インチディスプレイが搭載されている。新しいグラフィックスとメニュー構造により、タッチディスプレイの操作性が向上した。オートエアコンや音量調整のためのイルミネーション付きタッチスライダーや、AIベースのソフトウェア「ChatGPT」を利用する音声アシスタントIDAも新たに開発された。さらに、タッチステアリングホイールのレスポンスも最適化されている。

ドライバー正面には、ディスプレイ対角26cmの最新デジタルコックピットプロが搭載されている。このデジタルコックピットプロは、クラシックビューに加え、R専用デザインの中央円形回転計や水平回転計表示のRビューが特徴だ。

改良新型ゴルフRヴァリアントは、日常の走行とスポーティな走行のバランスを追求した。後部座席を折りたたんだ場合、最大荷室容量は1642リットルと広い収納スペースを備えている。

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