11代目となるホンダ『アコード』の発売日(3月8日)の前日、東京ミッドタウン日比谷で俳優の唐沢寿明さんを招いた発表記念イベントが催された。開発者の思いやクルマ好きで知られる唐沢さんの新型アコードに対する印象などのトークが繰り広げられた。
◆進化したアコードを開発責任者が解説
東京ミッドタウン日比谷の1階にあるアトリウムに設けられた特設ブースに展示された新型アコード。多くの一般来場者が集まる大型商業施設でのお披露目とあって多くのユーザーが注目する発表イベントとなった。
最初に登壇したのはアコードの開発責任者である横山尚希氏。1976年に初代モデルが登場したアコードの歴史、さらにはホンダの基幹機種として常に新技術を投入する先進性を備えた車種であることなどを紹介。またデザイン面ではセダンの持つフォーマル性やどこに乗っていっても恥ずかしくない“格”を感じさせるデザイン、それでいてしっかりと個性を発揮する作り込みが込められていることなど、アコードのアウトラインを紹介していく。
一方ではハイブリッドシステム「スポーツe:HEV」を搭載することで走りの良さを体感できるクルマにした点も大きなアピールポイントだと語る。開発時に横山氏は発進加速の心地良さを高めた点や、加速Gとドライバーのフィーリングがマッチする“サウンド”にこだわった点にも言及。実際の加速とドライバーの感覚がシンクロする心地良い加速感が得られるクルマであることを感じさせるプレゼンテーションだった。
また安全運転支援システムホンダセンシングの進化にも言及。新たに「ホンダセンシング360」を搭載したアコードはその名の通り360度全方位に向けた安全運転支援システムを完成させた。中でも前方交差車両警報、車線変更時衝突抑制機能、車線変更支援機能の3機能を新たに搭載。高速道路での車線変更時の後続車両の接近を検知してステアリング操作で危険を回避する機能や、左右前方から接近する交差車両の情報を通知して未然に危険を回避する機能などの魅力を伝えた。
さらに新型アコードの大きな特徴のひとつであるGoogleを搭載した点にも話が及んだ。国内向けのホンダ車としては初の搭載となるこの機能、車両にGooglがビルトインされているためにクルマとのシームレスな利用が可能な点を強調。Googleアシスタント、Googleマップ、Gogleプレイなどを車内で利用できるメリットなどは新型アコードならではのわかりやすい特徴だ。
◆NSXオーナー唐沢寿明がアコードの最新機能を試す!
開発者によるプレゼンテーションの時間はここでいったん区切り、そこで俳優の唐沢寿明さんが壇上に招き入れられた。登壇した唐沢さんは壇上に置かれた新型アコードの印象を聞かれると、さっとフェイスまわりに回り込んでクルマのフォルムをマジマジを見るなり「シンプルですね〜」「大人っぽいですね!」と外観のインプレッションからトークセッションが始まった。唐沢さんが大のクルマ好きなのは知る人ぞ知ること。本人はホンダ『NSX』をこれまでも複数台乗り継ぎ、現在も愛車として楽しんでいるエピソードを語り、ドライビングを楽しんでいることを紹介した。
トークが暖まった頃合いを見はからって横山氏に促され新型アコードのシートに座った唐沢さんは、コクピットを見るなり「エアコンの吹き出し口が『シビック』っぽいですね〜」とコメント。いかにもクルマ好きな会話が始まる。それに応えるように横山氏も「新型アコードのコクピットは機能を見せるのでは無くデザインの一部として見せる方向で設計されています」と答えるなど、早くもクルマ談義が盛り上がっていく様子がうかがえた。
そこで唐沢さんに向けての新型アコードの機能説明が始まった。最初にGoogleアシスタントによる音声操作を説明され、実際に唐沢さんに操作してもらうことになった。横山氏に説明されるままに唐沢さんが「オッケーグーグル 温度を上げて」と発話すると、すぐさま車両が反応して温度設定を変更。さらにはナビによる目的地設定では「オッケーグーグル ディズニーランドに連れて行って」と唐沢さんが発話して目的地設定を行うなど、いくつかのGoogleアシスタントによる音声操作を経験した唐沢さん。ナビはもちろんクルマの機能までを音声操作で行えることを体験した唐沢さんだったが、すぐさま操作に慣れてさまざまな発話を試す。
またGoogleマップをダッシュ中央のディスプレイだけでは無くドライバーの目の前に設置されるメーターパネルにも表示できることを知った唐沢さんは「目の前に地図が出るのは良いですね。これは便利だな〜」と普段から自らがクルマを運転しているユーザー目線のコメント。また「オッケーグーグル あと何km走れる?」と発話してガソリン残量が確認できることにもロングドライブをこなしているユーザーならではの便利さを感じたようだった。
ひととおりの機能を体験したあと“新型アコードでどんなところに行きたいですか?”という司会者の問いかけに「ロングドライブに行きたいな」と唐沢さん。鈴鹿サーキットにも自らが運転して行くと言うだけにクルマでの長距離移動は慣れているとか。しかも安全機能や便利機能を満載した新型アコードならさらにさらにロングドライブを快適にしてくれると感じていたようだった。「色々なところを転々とする長距離ドライブに出かけるのも良いですね」とアコードと行く旅の想像が膨らんだようだった。「ボクのNSXにもクルーズコントロールが欲しいぐらいですよ」とコメントするなど色々な便利装備がロングドライブを快適にすることをあらためて感じたようだった。
クルマ好きで知られる俳優の唐沢寿明さん、イベントではアコードの機能の一部を体験しただけだったが、さまざまなクルマに精通する人物だけに快適性をすぐさま理解した様子だった。来場者も唐沢さんの反応を見ているだけで新型コードの便利さや快適性を共感できる発表会になったようだ。
【ホンダ アコード 新型】車好きの唐沢寿明も便利機能に注目!「ロングドライブに行きたい」
2024年03月08日(金) 11時30分
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