ヤマハ、電動スクーターのスタートアップ企業へ出資。写真はRiver社の電動スクーター「Indie」《写真提供 ヤマハ発動機》

ヤマハ発動機は、インドで電動スクーターの製造・販売などを手掛けるスタートアップ企業「World of River Limited, Inc.(以下、River)」に出資したと発表した。出資を通じてEV市場における事業協力を模索していくとしている。

Riverは、電動スクーターの開発、製造、販売を行うスタートアップ。世界最大の電動二輪市場であるインドにおいて、同社グループ会社「River Mobility Private Limited」(所在地:インド・ベンガル―ル)を設立。「スクーターのSUV」をうたうポップなデザインが特徴の電動スクーター『Indie』を提供する。4kWhのバッテリーを搭載し、航続距離は120km。

インドでは、政府による国内製造業の振興や、環境対策に向けた各種エネルギー多様化施策の一環としての電動化推進支援により、電動二輪市場が急速に拡大。ヤマハはこれに対応するためRiverとの事業協力を進める。

ヤマハは2050年までに「スコープ3(主に製品使用時などにおけるCO2排出量)」を2010年比で90%削減する目標を掲げている。今回の出資は、同社の環境計画実現に向けた取り組みの一環だとしている。