ポルシェ 911 GT2 RS ハイブリッド プロトタイプ(スクープ写真)《APOLLO NEWS SERVICE》

世界が注目するポルシェ『911』の電動化。その最新情報をスクープだ。「992.2」世代として登場するであろうフェイスリフトモデルで、ついに911がハイブリッド化されると見られていたが、見送られたようだ。

911シリーズと『718』シリーズを統括するポルシェ副社長のフランク・モーザー氏は、米「モータートレンド」誌に対し、ハイブリッドあるいはパフォーマンスハイブリッド化する992.2世代の開発を進めていると語っている。ただしリリースの時期については「2020年代半ば、おそらく2024年頃」とした。

これはつまり、992.2世代のローンチモデルにハイブリッドが含まれないことを意味する。

ポルシェの開発取締役であるミヒャエル・シュタイナー氏は、ハイブリッドスポーツカーは「重くなりすぎてはいけない」と語っており、いかにバッテリーによる重量の増加を抑えるかが課題となっているのは明白だ。

そんな中、ニュルブルクリンクでテストをおこなう2台の911を激写した。まず「911 GTS」は、リアガラスの左上に黄色の丸いステッカーがあり、電動モデルであることを示している。ナンバープレートに「EV」の文字が入っていることもこれを裏付けている。911ハイブリッドは外部充電機能をもたないものになると伝えられている。重量増によるパフォーマンス低下を嫌う911シリーズならではのパワートレインとなりそうだ。

もう1台のプロトタイプは「911 GT2 RS」。ハイブリッド化によって史上最強のパワーを手に入れることになる。水平対向6気筒の3.8リットルエンジンに、963 LMDh耐久レーサーからフィードバックしたマイルドハイブリッドを組み合わせた「ターボS」がそのベースになると予想される。噂によると、システム合計出力は700psを超え、最大トルクはターボSの800Nmを大幅に超えるという。

気になる重量増だが、220ポンド(99.79kg)を超えないよう開発が進められているそうだ。

911初のハイブリッドの登場は2024年以降だ。完全なBEVの登場も期待されているが、こちらはさらに次の世代に託すことになるだろう。

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