スバルのプレスカンファレンス(ジャパンモビリティショー2023)《写真撮影 中尾真二》

スバルはジャパンモビリティショー2023のプレスカンファレンスで、2つのコンセプトカーと新型SUV『レイバック』を発表した。コンセプトカーは『SUBARU SPORT MOBILITY CONCEPT』ともう一台(機?)は『SUBARU AIR MOBILITY CONCEPT』というマルチコプターだった。

プレスカンファレンスの冒頭、大崎篤代表取締役社長は「スバルは安全・安心を軸に30年間アイサイトの研究開発を行なってきた」と述べ、変革期の自動車業界においてもスバルの価値は安全技術にあるとした。続いてコンセプトカーの紹介では SPORT MOBILITY をアンベールした。詳細スペックは語られなかったが、AWDのハイパワーEVであることがうかがえる。雪道から高速道路まで高い走破性を示すプロモーション動画が上映された。

その途中でステージの背景が開き現れたのが AIR MOBILITY だ。一瞬UFOのようなものが現れるサプライズかと思ったが、よくみると大型ドローンのようなマルチコプターだ。スバルの航空宇宙部門と共同開発中のコンセプトモデルだ。プロトタイプは飛行実験が繰り返されているという。スバルは無人小型機についてはアイサイトの技術を応用した姿勢制御や飛行制御の研究開発を続けている。並行して、空飛ぶクルマにつながる次世代空モビリティの研究開発も進めている。AIR MOBILITY はプロトタイプが目指す形を具現したものだ。

大崎社長は「一つのいのちプロジェクト」についても言及した。同プロジェクトでは「日本ライフセーバー協会」「知床財団」などの支援事業を展開中である。これらの団体にはスバルの車両が提供されるなどしている。今回の発表では「自然公園財団」への支援の取り組みが発表され、同財団に贈呈される「改良新型ソルテラ」が紹介された。改良新型のソルテラは低温でのバッテリー性能の強化やソフトウェアのアップデートが施されている。贈呈される車両は財団向けのラッピングも施される。

EVラインナップが弱いスバルだが、「MOBILITY CONCEPT」シリーズでは「安全」と「愉しさ」の片鱗がうかがえるものだった。EV時代でもスバルらしさを貫いてほしい。

ジャパンモビリティショーは、従来の東京モーターショーにモビリティの枠を超えて他産業やスタートアップなども加わり、装いを新たに開催するもの。会期は10月25日から(一般公開は28日から)11月5日まで、主催は日本自動車工業会。

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