トヨタ・クランセダン(向かって左)/クラウンエステート《写真撮影 小松哲也》

トヨタ自動車は10月6日、基幹車種『クラウン』の「セダン」を11月に、「エステート」を2023年度内に、それぞれ販売を開始すると発表するとともに、東京都内で実車を一般公開した。

クラウンのチーフエンジニアを務める清水竜太郎氏は同日都内で開いた発表イベントでクラウンセダンについて「クラウンならびにクルマの型はやはりセダンだろういうことで、やはり王道のセダン、クルマの型そういったものを目指して開発した。とはいえ旧来的な形ではなくてデザインにもこだわりながら、やはり新しい時代のクラウン、ニューフォーマルということで今回は開発してきた。ただベースのところ乗り心地、静粛性はとくに徹底的にこだわりを持ってやった」と話す。

さらに「パワートレインは通常のハイブリッドに加えて今回は、水素で走る燃料電池のクルマ(FCEV)もご用意している。振り返って見ると16代目にして初めてのゼロエミッションのクラウンになる。やはりトヨタは本気で水素の普及を考えていきたいと思っているので、こうしたパワートレインを並べることでさらに上質なクラウンになったのかなと思っている」とも付け加えた。

チーフデザイナーの宮崎満則氏(※)は「極限まで水平に、佇まいとして踊らないというのが大きなテーマ。だが実は後ろの方に回って見ると、ものすごいボリューム感と平面の動きがある。この相反している動きというのは、今までのセダンに実はない、それを表現できた」と説明した。

一方、クラウンエステートに関して開発担当者の本間裕二氏は「アクティブキャビンをコンセプトにしながら、仕事にも遊びにも一所懸命なお客様にご満足頂きたい、そんな思いを込めた。特徴としては後席を倒して拡張ボードを開くと2メートルを超える大荷室空間が生み出される」と説明。

また「走りに関してもやはりアクティブライフを楽しんで頂くために荷室にいっぱい荷物を積んでも余裕のある走りをご体感頂けるし、長時間運転しても楽に疲れず快適に移動できる、そんなクルマを目指して今開発を進めている」と述べていた。

※崎の旁の上は立

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