ジープ(Jeep)は9月13日、米国で開幕したデトロイトモーターショー2023において、ピックアップトラック『グラディエーター』の改良新型に、3種類のオフロードパッケージを設定すると発表した。
◆最大渡河水深は約915mmに
このオフロードパッケージは、アメリカン・エクスペディション・ビークルズ(AEV)が開発を手がけた。メーカーの工場からグラディエーター改良新型がAEVに送られ、架装が施される。
3種類のパッケージは、「アップカントリー」、「アップカントリー+」、「レベル2」だ。アップカントリーとアップカントリー+には、AEV 製のサスペンションキット(約50mmの車高アップ)と35インチのBFグッドリッチ製オールテレーンタイヤ「KO2」がセットされる。
また、37インチのBFグッドリッチ製オールテレーンタイヤKO2を装着したレベル2では、約400mmの最低地上高、約915mmの最大渡河水深、57度のアプローチアングル、26度のブレークオーバーアングル、34度のデパーチャーアングルなど、優れたオフロード性能を可能にしている。
◆3.6リットルV型6気筒ガソリンエンジンは最大出力285hp
改良新型のパワートレインには、3.6リットルV型6気筒ガソリン「ペンタスター」エンジンを搭載する。最大出力は285hp、最大トルクは36kgmを発揮する。オフロード走行や重い荷物の積載、トレーラーの牽引に必要な低速トルクを中心に、幅広いトルクバンドを実現するように設計されている。
エンジン・ストップ・スタート(ESS)を標準装備した。トランスミッションは6速MTが標準。オプションで8速ATが選べる。
標準装備の6速MT搭載車は、最大84対1というクラス最高のクロールレシオを備える。オプションの8速AT搭載車では、最大77対1のクロールレシオを実現している。
◆スリムになった新7スロットグリル
改良新型では、ジープを象徴する7スロットグリルを変更した。スリムになった新グリルは、ブラックのテクスチャーが施された縦スロットによって、冷却効果を引き上げているという。フロントウィンドシールドに、新しいオフロード対応ステルスアンテナを装備した。従来のスチール製マストアンテナに代わるもので、グラディエーターの外観をスリムに見せると同時に、オフロードでは木の枝への引っ掛かりを低減する。
改良新型には、9種類のボディカラーを用意した。新色のアンヴィルをはじめ、ファイヤークラッカーレッド、グラナイトクリスタル、シルバージニス、ハイベロシティ、ハイドロブルー、サージ、ブライトホワイト、ブラックが選択できる。
改良新型には、7種類の新しいホイールデザインを設定した。タイヤサイズは32〜33インチを用意する。また、ルーフは、2種類のハードトップ(ブラックとボディ同色)、ハードトップ用サンライダーを用意した。プレミアムソフトトップやハーフドア付きデュアルドアなど、複数のオープンエアオプションが設定されている。ドア、トップ、ウインドシールドの組み合わせは複数で、顧客はニーズに合わせてカスタマイズすることが可能、としている。
ジープ『グラディエーター』改良新型、オフロードを極める新パッケージ登場…デトロイトモーターショー2023
2023年09月21日(木) 17時30分
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