アルファロメオ 33ストラダーレ《photo by Alfa Romeo》

アルファロメオは8月30日、新型スーパーカー『33ストラダーレ』(Alfa Romeo 33 Stradale)を欧州で発表した。世界限定33台は、すでに完売している。


◆内燃エンジンは3.0リットルV6ツインターボで最大出力620ps以上
アルファロメオは1967年、オリジナルの33ストラダーレを発表した。今回アルファロメオはオリジナルモデルに敬意を払い、最新のテクノロジーを導入して、33ストラダーレを復活させた。F1ドライバーのバルテリ・ボッタスと協力する専任のエンジニアチームによって、全33モデルの開発、テスト、認証が行われる予定だ。

33ストラダーレのパワートレインには、内燃エンジンとEVの2種類を設定する。内燃エンジンは、3.0リットルV型6気筒ガソリンツインターボを車両の中央に横向きに搭載し、最大出力は620ps以上。8速デュアルクラッチトランスミッションを介して後輪を駆動し、0〜100km/h加速3秒以下、最高速333km/hの性能を可能にする。このエンジンは、イタリアンブランドの高性能車両にすでに搭載されているV6を進化させたものだ。

EVバージョンは、トリプルモーターによって、最大出力750ps以上を引き出す。0〜100km/h加速は3秒以下、最高速は333km/h。1回の充電での航続は、最大450km(WLTPサイクル)を想定している。

◆逆ヒンジで開くフロントフードと上方に開くドア
歴史的な1967年モデルにインスピレーションを受けており、アルファロメオの新しいスタイル言語からデザイン要素を取り入れた。エクステリアの特長は、プロポーション、ボリューム、表面仕上げの調和だ。フロントには、象徴的な楯と楕円形のベースに複雑な形状のライトを組み合わせた。

「エリトラ(elytra)」と呼ばれる開口部のあるドアと、サイドに2つの大きなエアインテークを備えている。ボディは前方に突き出たデザイン。さらに、ドアのコーナー開口部と大型のラップアラウンドサンルーフによって、ドライバーは航空機のコックピットにいるような独特の眺めを楽しむことができるという。

逆ヒンジで開くフロントフードと上方に開くドアも特長だ。リアは、先端を断ち切ったような形のテール、V字型のグラフィック、丸型のリアライトクラスターによって、車両の力強さを表現している。

◆内装はミニマリズムを追求したデザインと素材が特長
インテリアも、ミニマリズムを追求したデザインと素材が特長だ。そのすべてが、ドライビングエクスペリエンスに最大限に関与することを目指してデザインされている。とくにコックピットは、運転時の実用性を考慮して、限られた数のコントローラーをセンターコンソールに配置。ドライバーの注意をそらす要素を最小限に抑える設計となっている。

ドライバーの正面にはディスプレイがあり、3Dテレスコープデザインを採用した。ステアリングホイールにはボタン類がなく、純粋に運転する喜びを体験できるようにした。航空機のコックピットと同様に、コントローラーは低い位置のセンターコンソールと、ルーフ内側の中央ライニングの高い位置に分かれて配置されている。

インテリアには、「Tributo(トリブート)」と「Alfa Corse(アルファコルセ)」の2つのトリムレベルが用意されている。航空機をイメージしたダッシュボードとセンタートンネルには、アルミ、カーボンファイバー、レザー、アルカンターラなどの素材が使用された。ラップアラウンドシートは、オリジナルモデルのシートを再解釈したもの、としている。

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