メルセデスベンツ Vクラス 改良新型のキャンピングカー「マルコポーロ」(キャラバンサロン2023)《photo by Mercedes-Benz》

メルセデスベンツは8月25日、ミニバンの『Vクラス』(Mercedes-Benz V-Class)ベースのキャンピングカー「マルコポーロ」の改良新型を、ドイツ・デュッセルドルフで開幕した「キャラバンサロン2023」で初公開した。


◆2つの12.3インチワイドスクリーン
改良新型では、新しいフロントグリルを採用した。グリルは下方向に大型化された。グリルの周囲にLEDライトバンドを組み込むこともできる。バンパーも新デザインだ。リアは、バンパーとLEDテールライトが新しい。リアゲートのクロームトリムストリップには、メルセデスベンツの文字が入る。

ダッシュボードには、2つの12.3インチワイドスクリーンを配置した。新形状のエアベント、静電式ハンズオフ認識機能を備えた新世代のステアリングホイールも装備する。

また、キャンピングカーのマルコポーロには、ベッド付きのポップアップルーフ、キッチン、テーブルなどが装備されている。

◆最大トルク54kgmのディーゼルエンジン搭載
外部電源との接続システムがオプションで選択できる。230ボルトのソケットを利用することより、長期間のキャンプも快適に過ごせるという。トリムパネルは仕様によって、ピアノラッカー、エボニーウッド、カーボンファイバー、ブラッシュドアルミとなる。電動テールゲートの「EASY PACK」も用意された。このテールゲートは、任意の位置で停止させることが可能だ。

また、「アーバン・ガード」が全グレードにオプション設定される。アーバン・ガードは盗難防止システムだ。車両への侵入や盗難が検出された場合、音響的および視覚的に警告を発する。盗難が発生した場合には、「メルセデス・ミー・コネクト」を利用して、盗難車を追跡し、現在位置を特定できる。

欧州仕様には、「OM654」型ディーゼルエンジンを搭載する。直噴2.0リットル(排気量1951cc)直列4気筒ターボディーゼルエンジンは、高出力バージョンとなっており、最大出力は239hp、最大トルクは51kgmを発生する。「オーバートルク」モードでは、最大トルクが54kgmに引き上げられる。トランスミッションは、9速ATの「9Gトロニック」を組み合わせている。

◆最新の先進運転支援システム搭載
最新の先進運転支援システム(ADAS)が採用される。「ブラインドスポットアシスト」が、「リアクロストラフィックアラート」で強化された。リアクロストラフィックアラートは、駐車スペースから後退して出る場合に、他の車両が後方を横切ると、ドライバーに衝突の危険を警告する。

「アクティブブレーキアシスト」は、前方を走行する車両との衝突の危険性を検知し、警告ランプや音で警告を発する。ドライバーが反応すると、アクティブブレーキアシストは状況に応じてブレーキ力を高める。ドライバーが反応しない場合、システムは自動でブレーキをかける。

都市部では、アクティブブレーキアシストは障害物や歩行者を検知する。「ハイビームアシストプラス」を設定した。メインビームモードでは、他車のドライバーや歩行者を眩惑させることなく、道路を明るく照らすことができる、としている。

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