GMC ハマー EV アースクルーザー《photo by GMC》

GMCは8月24日、電動ピックアップトラック『ハマーEVピックアップ』をキャンピングカー仕様に仕立てるキット、「アースクルーザー」(GMC HUMMER EV EarthCruiser)を米国で発表した。


◆荷台部分まで延長されたルーフの上にポップアップ式テントを装備
同車は、ハマーEVピックアップをキャンピングカーに変身させることができるキットだ。2024年、米国のハマーEVピックアップの顧客に、後付けオプションとして販売される予定。GMCは、米国オレゴン州に本拠を置くEarthCruiserと協力した。EarthCruiserは、究極の4x4オフロード探査車をデザインし、製造していることで知られる。

「ハマーEVアースクルーザー」では、ピックアップトラックの荷台部分まで延長されたルーフの上に、ポップアップ式のテントを装備する。ポップアップルーフは、断熱3層仕様。このテントの中に、フルサイズのベッドやキッチン、7インチのタッチスクリーン式コントロールパネルが付く。ポップアップ式テントの骨組みは、軽量高剛性なカーボンファイバー製だ。

605Wの太陽光発電と6kWhの12Vリチウムバッテリーシステムにより、冷蔵庫や冷凍庫などの電化製品に約1週間電力を供給できる。シャワー、120Vと12Vのコンセント、フラットパックトイレなどが用意されている。

◆1回の充電での航続は最大613km
最新の2024年モデルでは、「3X」グレードが航続を引き上げた。標準で20個、オプションで24個のモジュールで構成されたバッテリーを搭載した3Xでは、フル充電時の航続見通しが381マイル(約613km)に到達する。これは2023年モデルに対して、26マイル(約42km)の延長になる。

「エクストリーム・オフロード・パッケージ」装着車では、フル充電時の航続見通しは、359マイル(約578km)になる。従来モデルに対して、航続は30マイル(約48km)のプラスとなる。

2024モデルの3Xは、オンロードでのドライビングダイナミクスを重視した仕様だ。一方で、オプションのエクストリーム・オフロード・パッケージを選ぶと、ハマーEV ピックアップが持つオフロード性能を生かして、最も過酷なオフロードでも走破できる、と自負する。

◆最大出力1000hpで0〜96km/h加速は3秒
3Xグレードには、フロント1、リア2の合計3モーター+4WDの「e4WD」システムを搭載する。このシステムは、トルクベクタリング機能を備えており、最大出力1000hp、最大トルク1590kgmを獲得する。0〜96km/h加速は、標準の20モジュールバッテリーを搭載した場合およそ3.5秒、オプションの24モジュールバッテリーを搭載した場合、およそ3秒で駆け抜ける。

0〜96km/h加速3秒の性能に貢献しているのが、「Watts to Freedom」と呼ばれるハマー独自のローンチコントロールモードだ。Watts to Freedomモードを選択することにより、EVパワートレインシステムの1000hpのパワーをフル活用し、加速するという。Watts to Freedomの準備段階では、インタラクティブコントロール、BOSE製スピーカーからのユニークなサウンド、アニメーション画面などにより、「カウントダウン」の感覚を伝える。走行安定性を高めるために、車高もおよそ50mm下がる。

バッテリーの充電は、800ボルトのDC急速充電に対応する。出力300kWのDC急速充電ステーションが利用できる。充電中、バッテリーを機械的にパラレルモードからシリーズモードに切り替える業界初のテクノロジーを採用した、としている。

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