フォルクスワーゲン ID.Buzz のロングホイールベース仕様車のティザー写真

フォルクスワーゲンは5月26日、ワールドプレミアを6月2日に行う予定の新型電動ミニバン『ID. Buzz』(Volkswagen ID. Buzz)のロングホイールベース仕様車のティザー写真を公開した。

ティザー写真では、フロントマスクを紹介した。標準ホイールベース車と同じく、左右のヘッドランプをつなぐライトバーに光るフォルクスワーゲンのエンブレム、メッシュパターンのフロントバンパーが採用されているのが見て取れる。なお、ワールドプレミアの舞台は、米国カリフォルニア州で6月2日に開幕する「インターナショナル・フォルクスワーゲン・バス・デイ」となる。

◆北米仕様のID.Buzzはロングホイールベースのみに
ID. Buzzの欧州仕様車は発売当初、全長4712mm、全幅1985mm、全高1937mm、ホイールベース2988mmの標準ボディのみ。室内は2列シートで、乗車定員は5名だ。ドイツ・ハノーバー工場で生産される。

一方、6月2日に発表される予定のロングホイールベース仕様車は、延長されたボディを生かして、3列シートを装備する。前席が2名、2列目が3名、3列目が2名の合計7名乗りを可能にする。

北米市場向けのID.Buzzは、ロングホイールベース仕様車の乗用モデルのみになり、2024年に発売される予定だ。このロングホイールベース仕様車の生産拠点は、北米(米国やメキシコなど)を計画している。

◆バッテリーはサンドイッチ構造のフロア下に搭載
ID.Buzzのエクステリアには、初代の「T1」(『Bulli』とも)のデザインモチーフを取り入れた。短いオーバーハングやスペース効率の高さ、V字型のフロントマスクなどがT1から受け継がれた。オプションで、ツートンカラーが選択できる。

バッテリーは、サンドイッチ構造のフロア下に配置されており、重心を低くし、前後重量配分にも配慮した。このレイアウトのおかげで、ID.Buzz の最小回転半径は、5.55mに抑えられる。また、ID.Buzzの全幅は1985mmで、欧州市場向け主力商用車の『T6』よりも81mmワイドだ。全高は1937mmで、T6の全高1970mmと比較して、およそ30mm低くした。アルミホイールは、18〜21インチサイズを用意している。

標準ボディの荷室容量は、最大1121リットルを確保した。2列目シートを折りたたむと、荷室容量は最大2205リットルに拡大する。インテリアは、フォルクスワーゲンで初めて、動物由来のレザーの使用をとりやめた。その一方で、リサイクル素材を積極的に使用している。

◆標準ボディの1回の充電での航続は最大で423km
モーターはリアアクスルに搭載され、最大出力201hp、最大トルク31.6kgmを引き出す。最高速はリミッターによって、145km/hに制限される。バッテリーはリチウムイオンで、蓄電容量は82kWh(正味容量は77kWh)とした。1回の充電での航続は、WLTPサイクルで最大423kmに到達する。

リチウムイオンバッテリーは、出力11kWの交流(AC)を使用して、自宅のウォールボックスや充電ステーションで充電できる。DC(直流)急速充電ステーションでは、「CCS」プラグコネクタを介して、最大出力170kWで充電できる。この場合、バッテリーの最大80%の容量を、約30分で充電することが可能、としている。

フォルクスワーゲン ID.Buzz のロングホイールベース仕様車のティザー写真 フォルクスワーゲン ID.Buzz のロングホイールベース仕様車のティザー写真 フォルクスワーゲン ID.Buzz のロングホイールベース仕様車のティザー写真 フォルクスワーゲン ID.Buzz のロングホイールベース仕様車のティザースケッチ フォルクスワーゲン ID.Buzz(参考)《photo by VW》 フォルクスワーゲン ID.Buzz(参考)《photo by VW》 フォルクスワーゲン ID.Buzz(参考)《photo by VW》 フォルクスワーゲン ID.Buzz(参考)《photo by VW》 フォルクスワーゲン ID.Buzz(参考)《photo by VW》