ポールスター 4(上海モーターショー2023)《photo by Polestar》

ボルボカーズ傘下のポールスターは4月18日、新型電動SUVクーペ『ポールスター4』(Polestar 4)を、上海モーターショー2023で初公開した。

◆544hpツインモーター搭載で0〜100km/h加速はポールスター最速の3.8秒
ポールスター4は、電動車ブランドのポールスターの第4弾モデル。クーペのエアロダイナミクスとSUVのスペースを、最新のテクノロジーによって融合させた電動SUVクーペになる。また、ポールスター4は、ポールスターの次世代クーペEVコンセプトの『プリセプト』のデザイン言語を、最初に採用する市販モデルでもある。

さらに、この電動SUVクーペは、ポールスター最速の量産車になる。最上位グレードの「ロングレンジ・デュアルモーター」では、前後のモーターが最大出力544hp、最大トルク70kgmを引き出す。0〜100km/h加速は3.8秒で駆け抜ける。

バッテリーの蓄電容量は102kWh。ディスコネクトクラッチを使用すると、低負荷時にフロントの電気モーターを切り離して、効率を引き上げる。1回の充電での航続は、最大560km(WLTPサイクル)に到達する見通しだ。

◆独自のライトシグネチャーを備えたデュアルブレードライト
ポールスター4の外観は、リアウィンドウをなくしたのが特長だ。これにより、後席乗員の新しい移動体験が可能になるという。ルームミラーは、ルーフに取り付けられたリアカメラからの映像をリアルタイムで表示する高精細スクリーンに置き換えられた。デジタル映像は、必要に応じて停止させることができ、ドライバーは後席の乗員を確認することができる。

ポールスター独自のライトシグネチャーを備えたデュアルブレードライトをフロントに配置した。これは、上下に2分割されたヘッドライトになる。また、低いノーズ、格納式ドアハンドル、フレームレスウィンドウのフラッシュグレージング、リアエアロブレード、リアライトバー周辺のエアフロー最適化により、空力性能を高めている。

ポールスターが属するジーリー(吉利)ホールディングスが開発した「SEA」車台をベースにする。ポールスター4の全長は4839mm、全幅は2139mm、全高は1544mm、ホイールベースは2999mm。DセグメントのSUVクーペだ。

◆フルレングスガラスルーフを標準装備
大型ボディを生かした余裕のある室内空間は、とくにリアのゆとりが大きく、リクライニングシートで乗員はくつろげるという。また、太陽光からインスピレーションを得て、インテリアに広がりを与える調整可能なアンビエントライトを採用。ドライバーは室内環境をカスタマイズすることができる。

標準装備のフルレングスガラスルーフは、オプションのエレクトロクロミック機能を付けると、気分に応じて不透明または透明に切り替えることが可能。リアウィンドウをなくしたことで、ガラスルーフは後席乗員の頭上にまで広がり、独自の室内空間を作り出す。前席の間にメディアと空調用のセカンダリースクリーンを設置し、後席の乗員がコントロールできるようにした。

インテリアの素材は、ファッションやスポーツウェア業界からインスピレーションを得て、「ソフトテック」をテーマにデザインされている。ボディカラーには、新色として、ストームとエレクトロンを設定した。内装色にも、新色としてミストが用意されている。

ポールスター 4《photo by Polestar》 ポールスター 4《photo by Polestar》 ポールスター 4《photo by Polestar》 ポールスター 4《photo by Polestar》 ポールスター 4《photo by Polestar》 ポールスター 4《photo by Polestar》 ポールスター 4《photo by Polestar》 ポールスター 4《photo by Polestar》 ポールスター 4《photo by Polestar》 ポールスター 4(上海モーターショー2023)《Photo by VCG/VCG/ゲッティイメージズ》