BMW R18B HEAVY DUTY《photo by BMW》

BMWモトラッド(BMW Motorrad)は3月13日、1台限りのカスタムバイクのBMW 『R18 B HEAVY DUTY』を米国で初公開した。

◆前後にエアサスペンションシステムを組み込む
このワンオフバイクは、40年以上にわたって、欧米でバイクのカスタマイズに携わってきたフレッド・コドリン氏の最新作だ。同氏は1990年代以降、カスタムバイクのコンテストで多くの優勝に輝いた。2021年には、「Sturgis Hall of Fame」の殿堂入りを果たしている。

『R18 B』をベースに、フレームを新たに設計した。アッパーチューブを完全に再設計してフライラインを下げ、シート高を低くした。また、ステアリングヘッドとトリプルクランプを作り直して、ステアリング角度が変わっても、キャスターがフィットするようにチューニングされた。

前後にはエアサスペンションシステムを組み込んだ。これにより、車高を一瞬で下げたり上げたりすることができる。駐車する時には車高を下げ、ローライダーが際立つように演出されている。

◆改造の自由度が高いのがR18の特徴のひとつ
BMWモトラッドによると、『R18』は、他のどのモーターサイクルよりも高度なカスタマイズを可能にするデザインを採用しているという。そのために、モーターサイクルの基本レイアウトをデザインする初期段階において、カスタマイズ性に焦点を当てている。その結果、取り外しが容易なリアフレームや分解し易い塗装済みパーツセットが装備されている。

R18のリアエンドには、高い改造の自由度があり、比較的少ない労力で個人の好みに合わせたり、好みに応じて塗装を塗り替えたりすることができる。ブレーキやクラッチの油圧ラインや、ワイヤーハーネスの取り付け位置を慎重に選んでいるため、高いハンドルバーや低いハンドルバーに合わせた長/短の油圧ラインやワイヤーハーネスを組み合わせて、無加工で取り付けできるという。

純正アクセサリーにラインアップされているすべてのハンドルバーで、最適な取り付けキットが用意されている。さらに、バルブカバーやベルトカバーが、オイルチャンバーの外側に配置されるよう設計されているため、簡単に交換できるという。

◆2気筒「ビッグボクサー」は最大出力91ps
BMWモトラッドの理念に従って、リラックスできるフットレストの配置、いわゆる「ミッドマウントフットペグ」を採用する。シリンダー後方のこのクラシックな位置は、BMWにとって典型的なレイアウトだ。また、車両を最適に制御するために、リラックスしつつもアクティブなライディングポジションを可能にしている。

心臓部には、2気筒ボクサーエンジン、いわゆる「ビッグボクサー」が搭載される。ビッグボクサーの外観とテクノロジーは、1923年に生産を開始して以来、70年以上にわたって刺激的なライディングエクスペリエンスを提供し続けてきた伝統的な空冷ボクサーエンジンの継承を反映しているという。

これまでにBMWの量産モーターサイクルに搭載された中で、最もパワフルな2気筒ボクサーエンジンを積む。排気量は1802ccで、最大出力91ps/4750rpm、最大トルク16.1kgm/3000rpmを獲得する。15.3kgm以上のトルクが、2000〜4000rpmで引き出される特性を持つ。このエンジンは、優れた牽引力と深みのあるエンジンサウンドを発揮する、としている。

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