スマート道路灯で路面に「凍結注意」という文字を描画《写真提供 NTTコミュニケーションズ》

静岡県裾野市とスタンレー電気、加賀FEI、NTTコミュニケーションズ、ダッソーシステムズは、スマート道路灯を活用した路面凍結対策の実証実験を2月15日より開始した。

4社はエッジAIカメラや環境センサー、路面描画装置を搭載するスマート道路灯を共同開発。常時、ネットワークに接続しているため、交通状態の把握・予測が可能となり、交通事故防止・削減に貢献できるほか、道路照明灯の故障、不点灯などの常時監視の省力化も期待できる。

今回の実証では、裾野市石脇柳端橋にスマート道路灯を設置。路面に「凍結注意」という文字を描画し、ドライバーへの注意喚起および減速を促す。データはスマート道路灯に搭載したエッジAIカメラや環境センサーからモバイル通信で収集・分析。スマート道路灯の設置前後におけるスリップ事故報告数や、住民へのアンケートによる意識変化の有無を確認する。

今後4社は、他の自治体への幅広い展開を進めるとともに、道路照明灯の少ない新興国でのスマート道路灯の普及を図る。また、収集データを気象データなどと組み合わせることで、降雪による渋滞予測情報など、ドライバーに天候状況を踏まえた適切な情報を提供。道路管理者や交通管理者の業務を支援する。

スマート道路灯で路面に「凍結注意」という文字を描画《画像提供 NTTコミュニケーションズ》 実証実施場所《写真提供 NTTコミュニケーションズ》 設置機器《写真提供 NTTコミュニケーションズ》