トヨタ RAV4 プラグインハイブリッド の「GRスポーツ」(欧州仕様)《photo by Toyota》

トヨタ自動車の欧州部門は2月6日、ミドルクラスのSUV『RAV4』(Toyota RAV4)の「プラグインハイブリッド(PHEV)」に、「GR スポーツ」を設定し、欧州で発売した。

◆専用チューンのサスペンションとスポーティな内外装
RAV4のGR スポーツには、フロントにブラックのGメッシュパターングリル、新デザインのフロントスポイラーとフォグライトベゼルを採用した。ピアノブラックのホイールアーチトリム、サイドモール、バックドアガーニッシュも装備する。足元は、グロスブラック仕上げの19インチアルミホイールで引き締められた。

室内は、スエード調のスポーツシートを採用した。ヘッドレストには「GR」のロゴがエンボス加工されている。シート、ステアリングホイール、シフトレバーにはシルバーのステッチ、ドアとステアリングホイールにはガンメタルトリムのアクセントが添えられた。

サスペンションは専用チューンされた。新設計の高剛性スプリングとショックアブソーバーの採用により、ハンドリングが向上しているという。

◆PHEVは2.5リットル直4エンジンに2つのモーター
欧州向けのRAV4は、すべて電動モデルとなる。全車を電動モデルにしているのは、トヨタの欧州戦略の一環だ。RAV4 GR スポーツでは、ハイブリッドとPHEVが用意される。

PHEVパワートレインは、直噴2.5リットル直列4気筒ガソリンアトキンソンサイクルエンジンに、2つのモーターを組み合わせたものだ。2.5リットルのダイナミックフォースエンジンの高い燃焼効率と高出力とのシナジーにより、優れた動力性能や低燃費を追求した。

直噴2.5リットル直列4気筒ガソリンアトキンソンサイクルエンジンは、最大出力185hp、最大トルク23.1kgmを発生する。モーターはフロント側が最大出力182hp、最大トルク27.5kgm、リア側が最大出力54hp、最大トルク12.3kgm。エンジンとモーターを合わせたPHEVシステム全体で、306hpのパワーを引き出す。

駆動方式は、電気式4WDシステムの「AWD-i」とした。トヨタのAWD-iインテリジェント電動4WDシステムは、電気で駆動する後輪の最大トルクを、増やしたのが特長。走行状態に応じて適切に後輪にトルクを配分する新制御を採り入れ、高い走破性と優れた操縦安定性を追求した。前後のトルク配分は、100対0から20対80の範囲で変化する。

◆EVモードは最大75km
強力なPHEVパワートレインにより、0〜100km/h加速を6秒で駆け抜ける。最高速は180km/h。EVモード、自動EV/ハイブリッドモード、ハイブリッドモード、バッテリー充電モードの合計で4種類の走行モードが切り替えられる。

また、トレイルモードでは、滑りやすい路面で優れたグリップと制御を可能にするオートLSDコントロール機能が作動する。このシステムは、グリップを失い始めた車輪にブレーキをかけ、グリップを維持している車輪にトルクを振り向ける。この機能は、スロットルとトランスミッションのシフトパターンも調整して、車両を走行させる。

二次電池は、蓄電容量18.1kWhのリチウムイオンバッテリーだ。このバッテリーを床下に搭載することにより、室内空間を確保した。また、低重心化により走行安定性の向上にも貢献するという。EVモードでは、最大75km(WLTP複合サイクル)のゼロエミッション走行を可能にした。EVモードの最高速は135km/h、としている。

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