低振動ドライブシャフト《写真提供:ジェイテクト》

ジェイテクトは、レクサスが11月に発売した『RX』新型に、乗り心地向上を目的に開発した「低振動ドライブシャフト」が採用されたと発表した。

ジェイテクトでは1980年からドライブシャフトを量産しており、優れたトルク伝達効率の高さから、これまで多くの自動車メーカーが採用。今回、自動車の乗り心地向上といった市場ニーズに応えるべく、アイドル振動低減に貢献するタイヤ側ジョイントの「折り曲げ抵抗低減」をコンセプトに開発した。

低振動ドライブシャフトは「対向溝構造」を採用。タイヤ側ジョイントにある6個のボールのうち、対向する3つのボールの荷重方向を逆向きとし、押し出し荷重を互いに打ち消し合う。これにより、トルク負荷時にジョイントの微小な角度変動に伴って発生する折り曲げ抵抗を低減。アイドリング時のエンジン振動が車体に伝わり難くする。

アイドル振動低減により快適な乗り心地を提供。また、内部摩擦力低減によりしたことで燃費向上にも貢献する。

レクサス RX 新型《写真提供:トヨタ自動車》 ドライブシャフト搭載位置《写真提供:ジェイテクト》 従来品と開発品のタイヤ側ジョイント構造比較《図版提供:ジェイテクト》 アイドリング時のエンジン振動の伝達経路《図版提供:ジェイテクト》