RXのフロントシート《画像提供 トヨタ自動車》

トヨタ紡織は、新開発したシートが、トヨタ自動車が11月に発売したレクサス『RX』に採用されたと発表した。

RX・バージョンLのフロントシート向けに、新クッション長可変機構を採用した。フロントシートの座面長さの調整機構を新構造にすることで、高い身長の乗員でも膝裏までサポートすることができ、快適性の向上に寄与する。

新構造はスライド機構で、従来品に比べて座面長の調整量を34mm(有効クッション長比)増やした。新構造では座面の長さを変更しても溝ができず、より快適な座り心地を実現するとしている。

リヤシートには新たにシートベンチレーションシステムを搭載する。シートクッション内にダクトを設置して流路を形成し、限られたスペースでも風量を確保することで快適性の向上に寄与する。

シートバックのウレタン形状を工夫、ホールド性をもたせ、胸郭部を保持することで頭部を垂直に支えられるようにした。これによって走行中の不快な頭部揺れを抑制、長時間の乗車でも疲れにくい構造とした。

また、新型RXにはトヨタ紡織のドアトリム、キャビンエアフィルター、オイルフィルター、エアクリーナーなどが採用された。

RXのフロントシート《写真提供 トヨタ紡織》 RXのフロントシート《写真提供 トヨタ紡織》 クッション長可変機構(格納時)《写真提供 トヨタ紡織》 クッション長可変機構(展開時)《写真提供 トヨタ紡織》 頭部揺れの抑制に寄与するシート形状《画像提供 トヨタ紡織》 RXのリアシート《写真提供 トヨタ紡織》