ポールスター 2(ロサンゼルスモーターショー2022)《photo by Polestar》

ボルボカーズ傘下のポールスターは11月17日、米国で開幕したロサンゼルスモーターショー2022に、ブランド初のEVセダン『ポールスター2』(Polestar 2)の改良モデルを出展した。

◆欧州仕様車の航続は最大474kmに
今回の改良は、ポールスター2の入門モデルの「スタンダードレンジ・シングルモーター」グレードが対象になる。スタンダードレンジ・シングルモーターには、最大出力224hp、最大トルク33.6kgmを発生するモーターを1基積む。バッテリーの蓄電容量は64kWhで、1回の充電での航続は、最大440km(WLTPサイクル)だった。

改良モデルでは、バッテリーの蓄電容量を64kWhから69kWhへ、大容量化した。これにより、1回の充電での航続を、最大474km(WLTPサイクル)へ、7.7%引き上げている。

バッテリーの充電に関しては、DC(直流)急速充電の性能を高めた。現在は、バッテリーの充電は最大出力130 kWまでに対応する。改良モデルでは、最大出力170kWでバッテリーを充電することを可能にしている。

◆「パフォーマンスパック」は最大出力476hpに
EVパワートレインのモーターの性能を引き上げる「パフォーマンスソフトウェアアップグレード」が、欧州仕様の「パフォーマンスパック」に含まれるようになった。このパフォーマンスソフトウェアアップグレードは、「ロングレンジ・デュアルモーター」仕様が対象だ。モーターのパワーは68hp、トルクは2kgm上乗せされる。これにより、最大出力476hp、最大トルク69.3kgmを獲得する。

強化されたモーターは、スポーティな走行性能を生み出す。0〜100km/h加速は4.4秒に短縮された。追加のパワーとトルクは、70〜130km/hの速度域において、「ブースト」として利用でき、ミッドレンジでさらなる加速性能を発揮するという。80〜120km/hの加速は、0.5秒短縮され、2.2秒となる。

また、プラスパックに含まれているヒートポンプの作動最適温度の範囲が広がり、7〜25度の間となった。なお、これらのアップグレードは、「Over-the-Air」アップデートを介して、無線で配信され、新しいソフトウェアを車両にダウンロードできる。

◆内外装をアップデート
ポールスターの新戦略では、インテリアの素材に関して、再生可能、リサイクル可能、そしてリサイクルされた素材の使用を増やしていく。改良モデルでは、オプションのナッパレザーが、透明性があり、信頼性の高い共有データネットワークを確立するブロックチェーン技術を通じて調達された。ブロックチェーン技術は、検知されずに原材料の産出地に関する情報を変更できないため、原材料のサプライチェーンの透明性が大幅に向上するという。

改良モデルでは、新しいボディカラーとして、従来の「ボイド」を置き換える「スペース」と、従来の「ムーン」を置き換える「ジュピター」を新設定した。また、「マグネシウム」がオプション色ではなく、無料の標準色に変わっている。標準の19インチ、オプションの20インチアルミホイールは、新デザインになった。

インテリアは、ベンチレーテッドナッパレザーに新色として、「Zinc」を設定した。新色のライトアッシュデコも選択できる。パノラマガラスルーフ装着車用に、脱着式サンシェードもオプションで用意している。また、「プラスパック」には、キャビン内の空気をクリーンに保つ高性能キャビンフィルターと、新しい車載アプリを採用している。

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