SUBARU『CROSSTREK(クロストレック)』《写真撮影 雪岡直樹》

SUBARU(スバル)は9月15日、新型『CROSSTREK(クロストレック)』を世界初公開した。開発責任者の毛塚紹一郎氏は「確かな機能が生む人生の愉しさという意味合いで、ファンクショナルという言葉も開発陣の意識を統一するために用いることもあった。」と語る。

◆機能の“深化”を表わすキーワードとして使われたFUNCTIONALとはなにか?
この機能面での刷新された技術としてまず、アイサイトがあげられる。ステレオカメラの認識範囲を大幅に広角化し、新装備の広角単眼カメラにより車両近辺の二輪車や歩行者の識別精度も向上している。さらに前側方レーダーを設定し、交差点内において、クルマはもちろん、自転車や歩行者との事故リスクの低減にもつながる。交差点の左折時に進行方向を照らして、視認性を高めるコーナーランプや、駐車の際、周囲の状況がわかるマルチビューモニターの搭載なども運転サポートには重要な機能となる。

また動的質感の深化として、大学医学部と連携して進めていた人体構造にもとづいた走りへのアプローチをSUBARUとして初めて開発・導入。仙骨を押さえる構造で骨盤を支えるシートの開発。ルーフパネルとブレースの間に、振動吸収性が高く、制振性に優れた高減衰マスチック(弾性接着剤)を採用し、音の収束性を高めることで快適性を向上させるなど、FUNCTIONALな部分がしっかりと深化しているのが特徴だ。

SUBARU『CROSSTREK(クロストレック)』《写真提供 SUBARU》 キャビンを絞り込むことでフェンダーの張り出しを強調し、安定感を表現。《写真提供 SUBARU》 モーターアシストの軽快な走りが愉しめる2.0L e-BOXERを採用。エンジンやリニアトロニックにも振動や騒音を低減する改良を施している。《写真提供 SUBARU》 広い室内空間で、長距離ドライブでも乗る人すべてが疲れにくく、ゆとりある移動時間が提供される。《写真提供 SUBARU》 USB TYPE-C端子の装備や、12V120Wのシガーソケットも装備。《写真提供 SUBARU》 新開発のシートは大学医学部と共同開発している。《写真提供 SUBARU》 リヤゲート下部のトリムやサイドシルプレートに、山をモチーフとしたテクスチャーを採用。デザイン性だけでなく、滑り止めやキズの防止という実用性も兼ね備えている。《写真提供 SUBARU》 ステレオカメラよりも広角で、二輪車/歩行者を認識できる単眼カメラを新採用し3眼カメラとなった。《写真提供 SUBARU》 タイヤサイズは225/60R17。《写真提供 SUBARU》 開発責任者の毛塚紹一郎氏とクロストレック。左はオフショアブルー、右はオアシスブルー。《写真提供 SUBARU》