スズキ・ハスラー《写真提供 スズキ》

スズキは7月21日、『ハスラー』など3車種6万3000台について、CVT不具合で走行不能となるおそれがあるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。

対象となるのは、ハスラーの他、スズキ『ワゴンR』、マツダ『フレアクロスオーバー』の3車種で、2019年12月26日から2022年6月16日に製造された6万3108台。

対象車種は、CVTコントローラの制御プログラムが不適切なため、高負荷のキックダウン時等に、変速機構であるスチールベルトが滑り摩耗紛が発生する場合がある。そのままの状態で使用を続けると、摩耗紛による油圧調整弁の摺動不良が起こり油圧不良となることで、最悪の場合、走行不能に至るおそれがある。

改善措置として、全車両、CVTを点検し、ベルト滑りがあると判断した場合は、CVTを交換する。また全車両、CVTコントローラを対策プログラムに書き換える。なお、CVTを交換しなかった場合にて、後日ベルト滑りがあると判断した場合は、CVTを無償交換する。

不具合は4件発生、事故は起きていない。市場からの情報によりリコールを届け出た。

改善箇所《図版提供 国土交通省》