サポカー《画像提供 経産省》

“御役所仕事”とはいえ、情報発信力が不足していたのか、それとも制度そのものに問題点があるのかは定かでないが……。

アクセルとブレーキの踏み間違いなど高齢ドライバーによる交通事故対策として、今年の5月13日からスタートした「サポカー」の愛称で呼ばれている「安全運転サポート車」限定免許の取得者が、5月末時点で、わずか3人だったという。

警察庁のまとめで明らかになったもので、きょうの毎日などが社会面で「サポカー免許取得、5月末で3人」との見出しで取り上げている。

それによると、サポカー免許を取得した高齢トライバーの人数は都道府県別で三重、奈良、鹿児島の各県でそれぞれ1人ずつとも伝えている。

サポカー限定免許に切り替えられるのは普通免許の所有者に限られており、運転免許センターや警察署で申請が可能。サポカーは衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)などの先端技術を搭載した車で、限定免許の対象車は警察庁のホームページで公開している。取得後はうっかり対象外のクルマを運転すると道交法違反となり、使い勝手が悪くなるとみられており、それが不人気の要因にもなっているようだ。

余談だが、2016年1月から始まった住民票を持つすべての国民に付与される番号のマイナンバー制度も、個人情報の保護の問題などでカードを申請する人は極端に少なかった。それでも最近は申請者に最大2万円相当のポイントを付与すことで普及率のアップを狙っている。サポカー搭載車の購入にも補助金が支給されたが、マイナンバーカード同様にサポカー免許の取得も利便性を感じて必要があれば、ソッポを向かないはずである。

2022年7月1日付

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