トヨタ GR86 の「スペシャルエディション」(米国仕様)《photo by Toyota》

トヨタ自動車(Toyota)の米国部門は6月1日、『GR 86』の2023年モデルに「スペシャルエディション」を設定し、860台を限定販売すると発表した。

◆専用ボディカラーの「ソーラーシフトオレンジ」
スペシャルエディションは、専用ボディカラーの「ソーラーシフトオレンジ」で塗装した。リアには、ブラック仕上げの「ダックビルスポイラー」が付く。

ダックビルスポイラーは、「ダックテール」(アヒルの尻尾)形状のスポイラー。ダックテールスポイラーは跳ね上げられたデザインが特長で、かつて、ポルシェ『911』に装着されていたのが有名だ。

GRロゴを備えた「GRキャットバックパフォーマンス」エキゾーストシステムやステンレス鋼パイプ、ブラッククロームチップを装備する。GRマットブラック仕上げの18インチホイール、ブラックセンターキャップ、ブラックラグナット、ミシュラン「パイロットスポーツ4」タイヤ、ブラックGR のCピラーグラフィック、ウルトラスエード/レザートリムのインテリア、GRスペシャルエディションエンブレムも採用している。

◆0〜96km/h加速は6.1〜6.6秒
2.4リットルの直噴水平対向4気筒ガソリン「D-4S」エンジンを搭載する。米国仕様の場合、最大出力は228hp、最大トルクは25.4kgm。従来型(2.0リットル)の最大出力205hp、最大トルク21.5kgmから向上した。最大トルクの発生回転数は、従来型の6600rpmから、3700rpmに引き下げられた。

トランスミッションは6速MTと6速ATを用意する。6速ATには、ブレーキとアクセルの操作を感知して自動的に最適なギアにシフトするアダプティブコントロールが採用された。トルク容量も増加しており、クラッチディスクの数も増えている。6速MTは、クラッチ容量とギア強度を高めるために、低粘度オイルとストラットベアリングを導入した。新設計されたローキャッチマニュアルギアボックスも採用している。

0〜96km/h加速は、6速MTが7秒から6.1秒に、6速ATが8秒から6.6秒に短縮した。あわせてレスポンスを向上させ、高回転域までストレスなく伸びるフィーリングを追求している。

◆7インチのTFTディスプレイ
内装は、水平に構成されたインパネとスイッチなどの操作系を最適配置し、運転に集中できる空間を目指した。メーターには、7インチのTFTディスプレイを採用する。水平対向エンジンのピストンの動きをモチーフにしたオープニングアニメーションは、走行前の高揚感を演出するのが狙いだ。

デジタルディスプレイには、ノーマル、スポーツ、トラックの3種類の表示モードが切り替えられる。トラックモードでは、ドライバーはギア、エンジン回転数、水温、油温をリアルタイムで読み取ることができる。

水平に配置されたインストルメントパネルには、シルバーのトリムダイヤルを備えた LCD トグルディスプレイが装備された。パドルシフト付きの本革巻きステアリングホイール(ATのみ)や本革巻きパーキングブレーキハンドル、シフトブーツも採用する。サイドボルスター付きのスポーツフロントバケットシートは、ドライバーをしっかりとホールドするデザインを追求している。

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