ジープ・グランドチェロキー 新型の「4xe」(欧州仕様)《photo by Jeep》

ジープは5月24日、新型『グランドチェロキー』(Jeep Grand Cherokee)の受注を欧州で開始した。欧州では、プラグインハイブリッド車(PHV)の「4xe」(フォーバイイー)のみが設定される。

◆欧州ではラングラーに続くPHV専用車に
ジープブランドは、電動モデルとして、PHVの4xeを用意している。欧州ではすでに、『レネゲード』のPHVの『レネゲード4xe』と、コンパスのPHVの『コンパス4xe』、『ラングラー』のPHVの『ラングラー4xe』が設定されている。

欧州向けラングラーの2022年モデルは、PHVのラングラー4xeのみとした。これは、持続可能なモビリティに向けたブランドの戦略と、2025年までにジープ車の7割を電動車両にするというブランドの取り組みと一致しているという。

現在、ヨーロッパでのジープブランドの総販売台数の25%以上をPHVが占めている。フランスでは、PHVがジープの総販売台数の50%以上に達している。ジープにとって、欧州最大市場のイタリアでも、PHVの人気が高いという。

◆PHVシステム全体のパワーは380hp
新型『グランドチェロキー4xe』のPHVパワートレインは、エンジンが直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボだ。シリンダーヘッドに直接取り付けられたツインスクロールの低慣性ターボチャージャーによって、優れたレスポンスとパフォーマンス、燃費を追求している。

従来のオルタネーターに代えて、水冷式のモータージェネレーターユニットを採用する。モーターは、8速ATと一体設計された。エンジンとモーターを合わせたPHVシステム全体で、380hpのパワーと65kgmのトルクを獲得する。

「ハイブリッド」、「エレクトリック」、「eセーブ」の3種類の走行モードが切り替えられる。ドライバーは、ステアリングホイール左側のインストルメントパネルのボタンを操作して、パワートレインモードを選択する。選択したモードに関係なく、バッテリー残量が少なくなると、自動的にハイブリッドモードに切り替わる。

◆EVモードは最大およそ51km
ハイブリッドモードは基本モードで、2.0リットルエンジンと電気モーターのトルクを最適にバランスする。このモードでは、パワートレインは最初にバッテリーの電力を使用し、バッテリー残量が少なくなると、エンジンからの駆動力を追加する。

エレクトリックモードでは、パワートレインは、バッテリー残量が少なくなるまで、ゼロエミッションで走行する。都市エリアでは、最大およそ51kmをゼロエミッション走行できる。

eセーブモードでは、2.0リッターエンジンからの駆動力を優先し、バッテリーの電力を節約する。ドライバーは、「Uconnect5」モニターを介して、eセーブモード中に、バッテリーセーブとバッテリー充電のどちらかを選択することもできる。

◆新世代の10インチディスプレイ
最新のインフォテインメントシステムとして、Uconnect 5を搭載する。ダッシュボード中央には、新世代の10インチディスプレイをレイアウトした。「Jeepモバイルアプリ」と組み合わせて、車両の状態を遠隔で管理できる。また、充電ステーションを検索したり、盗難などの緊急時にサポートを受けたりすることができる。

10.25インチの助手席スクリーンが選択できる。助手席の乗員向けに、ナビゲーション、カメラ映像、ビジュアルエンターテインメントを表示することも可能にしている。

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