ポルシェは5月20日、スポーツEVの『タイカン』に初の特別モデルとして、「GTSホッケンハイム・エディション」を欧州で設定すると発表した。
◆専用のストーングレーのボディカラーに21インチ「ミッションE」ホイール
同車は、ドイツの「ホッケンハイムリンク」の開設90周年を祝うモデルだ。ドイツの南西部にあるホッケンハイムリンクは、F1ドイツGPの舞台としても知られている。
専用のストーングレーのボディカラーは、カスタムカラープログラムによるもの。足元は、21インチの「ミッションE」デザインホイールで引き締められた。ホイールセンターはサテン仕上げのブロンザイトで塗装され、周囲はボディカラーと同じストーングレーのハイグロス仕上げとした。ホイールセンターに合わせて、ハブキャップはブロンザイトで塗装され、色付きの「ポルシェクレスト」を配した。ブレーキキャリパーは、グロスブラックで塗装されている。
「SportDesign」によって、サイドシルトリム、ルーバー状のリアディフューザーインレイ、テールゲートのエンブレムが装飾された。Bピラーには、90周年記念のロゴがあしらわれる。「ホッケンハイムリンク・エディション」の文字は、ストーングレーで仕上げられている。
◆ブラックレザーにアイランドグリーンの装飾ステッチ
エクステリアデザインのコンセプトは、インテリアにも引き継がれた。アイランドグリーンの装飾ステッチは、ブラックレザーのインテリアと対照的だ。この配色は、タイカン初という。
パルダオのオープンポアウッドトリムを採用した。センターコンソール上部のセレクターレバー、カップホルダー、エアベント、運転席側と助手席側のサイドエアベントは、ブロンツァイト塗装だ。「GTマルチファンクションスポーツステアリングホイール」は、ブロンザイトのトリム、装飾ステッチ、12時の位置のアイランドグリーンのマークでアップグレードされる。フロアマットはレザーインレイとアイランドグリーンステッチで仕上げられた。
センターコンソールの収納コンパートメントの蓋には、ホッケンハイムリンクの記念ロゴが刻印された。黒のつや消しアルミ製ドアシルガードは、「Taycan GTS」のロゴを配した。ドアプロジェクターは、足元に記念のロゴを表示する。
◆1回の充電での航続はタイカン初の500km超え
ベース車両は『タイカンGTS』だ。ローンチコントロールの使用時には、モーターはオーバーブースト時に598psのパワーを発生する。0〜100km/h加速は3.7秒で、最高速度250km/hに到達する。それでいて、1回の充電での航続は最大504km(WLTPサイクル)。ポルシェによると、航続500kmの壁を破った最初のタイカンになるという。
「ポルシェアクティブサスペンションマネジメント(PASM)」を含めたアダプティブエアサスペンションは、横方向のダイナミクスを高めるために、専用チューンされた。オプションで、リアアクスルステアリングが選択でき、そのセットアップもさらにスポーティになっているという。「ポルシェエレクトリックスポーツサウンド」は、さらに豊かなサウンドパターンとしている。
エクステリアは、専用のフロントバンパーをはじめ、ドアミラーベースやサイドウインドウトリムなどが、ブラックまたはダークカラーで仕上げられる。インテリアは、ブラック「Race-Tex」が標準装備されるブラックアルマイト仕上げの「ブラッシュアルミニウムインテリアパッケージ」を採用している。
ポルシェのEV『タイカン』に特別モデル、有名サーキットの90周年を祝う
2022年05月25日(水) 18時15分
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