メルセデスベンツ Tクラス《photo by Mercedes-Benz》

メルセデスベンツは4月26日、小型ミニバン『Tクラス』(Mercedes-Benz T Class)を欧州で発表した。

◆当初のラインナップは2列シートの5名乗りのみ
メルセデスベンツのミニバンには、日本市場にも導入されている『Vクラス』がある。Vクラスは、3列シートの大型ミニバンとして支持されている。一方、Tクラスは、Vクラスの下に位置するプレミアムな小型ミニバンだ。。

Tクラスの当初のラインナップは、2列シートの5名乗りのみで、ボディサイズは全長4498mm、全幅1859mm、全高1811mm。Vクラスの標準ボディの欧州仕様車(全長4895mm、全幅1928mm、全高1880mm)と比較すると、Tクラスは397mm短く、69mmスリムで、69mm背が低い。

Tクラスには、遅れてロングホイールベース仕様が追加され、3列シートの7名乗りとなる予定だ。Tクラスは、スポーティでエモーショナルなデザインと、広々として多彩なアレンジが可能なインテリア、実用的な両側スライドドアを備える。欧州でのベース価格は、3万ユーロ(約408万円)を切る予定だ。

◆幅614mmで高さ1059mmの開口部を備えた両側スライドドア
Tクラスの外観は、メルセデスベンツファミリーの一員として、すぐに認識できることを目指した。そのデザインは、バランスの取れたプロポーションや、線を減らした官能的な表面デザインが特徴という。筋肉質なショルダー部分などが、力強さやエモーショナルな魅力を強調している、と自負する。

クロームメッキのフロントグリルやボディ同色ドアミラー、ドアハンドル、フロントバンパーを装備した。オプションで、メルセデスベンツの文字を添えたドアシルプレートや17インチのアルミホイールが選択できる。

荷室は、561mmの地上高によって重量物の積載を容易にした。幅614mm、高さ1059mmの開口部を備えた両側スライドドアは、後席へのアクセス性を高めている。後席の乗員、とくに子どもは、狭い道路や駐車スペースでも、すばやく安全に乗降できるという。後席を折りたたむと、フラットで広い荷物スペースが生まれる。ヒーター付きリアウィンドウ付きテールゲートを採用した。

◆「MBUX」インフォテインメントシステムを標準装備
Tクラスには、マルチファンクションステアリングホイール、キーレススタート、5.5インチのカラーディスプレイ付きインストルメントクラスター、ラゲッジコンパートメントカバー、フロントシートバックレストのポケット、LED室内照明などを装備している。

「MBUX(メルセデスベンツ・ユーザーエクスペリエンス)」インフォテインメントシステムを標準装備した。学習機能を備えたソフトウェア、高解像度ディスプレイ、Apple「CarPlay」、グーグル「AndroidAuto」によるスマートフォン連携、Bluetoothハンズフリーシステム、デジタルラジオ(DABとDAB +)を採用した。7インチのタッチスクリーン、ステアリングホイールのタッチコントロールボタンも装備する。オプションのナビゲーションパッケージと組み合わせて、「ハイ、メルセデス」と呼びかけて起動する音声アシスタントによる直感的な操作を可能にしている。

Tクラスは、「Mercedes me connect」のデジタルサービスに対応している。車両の状態をリモートで確認できるほか、リモートでのドアのロックとロック解除が可能。これらのサービスにより、ユーザーは自宅や外出先でも、Tクラスに関する重要な情報を確認できる。ライブ交通情報と「Car-to-X」通信によるナビゲーションのおかげで、最新のリアルタイムデータを取得しながら運転できる。これにより、交通渋滞を効率的に回避し、時間を節約できる、としている。

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