トヨタGRヤリス“モリゾウセレクション”《写真提供 トヨタ自動車》

トヨタ自動車とKINTOは4月27日、購入後もクルマが進化する新サービス「KINTO FACTORY」のラインアップに「GRアップグレードセレクション」を追加した。

KINTO FACTORYは、すでに購入したクルマに、その後の技術革新や経年劣化に合わせてソフトウェア・ハードウェアの機能やアイテムをタイムリーに反映し、クルマを「進化」させる新サービス。「アップグレード(基本性能を向上させる安全機能などを後付け)」「リフォーム(内外装のリフレッシュやアイテム交換など)」「パーソナライズ(運転データをもとに個性や好みに合わせてクルマの設定を最適化)」の3つの方法で、クルマの進化を実現する。1月28日より、トヨタ・レクサス8車種を対象に、東京都内と静岡県浜松市の29店舗で「アップグレード」と「リフォーム」の提供を開始した。

今回、スポーツカーシリーズ「GR」を対象とした「GRアップグレードセレクション」をラインアップへ追加し、第1弾として『GRヤリス“モリゾウセレクション”』を契約した顧客を対象に提供を開始する。

アップグレードでは、モータースポーツ参戦により得た知見を生かして開発した「エンジン」「4輪駆動配分」「ステアリング」を制御する3つのソフトウェアから構成される「GRヤリス パフォーマンス ソフトウェア 1.0」を提供。納車時のGRヤリス“モリゾウセレクション”に対して、より機敏なアクセルレスポンスを持たせると同時に、ステアリング操舵力を重めに設定し、フロント寄りの駆動配分とすることで、より安定感のある走行フィーリングを実現する。

パーソナライズでは、顧客の走行データをもとに「エンジン」「4輪駆動配分」「ステアリング」を制御する3つのソフトウェアをカスタマイズする「GRヤリス パーソナライズ ソフトウェア 1.0」を提供する。本メニューは、豊田章男社長もドライバー・モリゾウとして自らハンドルを握るルーキーレーシングがスーパー耐久シリーズの現場で実践する、「より安全でコントロールしやすいクルマを実現する、ドライバーに合わせた細かなセッティング変更」から着想を得て開発。プロドライバーの佐々木雅弘選手監修のもと、レースの現場で実践する、走行データ分析とコンサルティング手法を織り込んでいる。

両社は今後、GRヤリス“モリゾウセレクション”だけでなく、『プリウスPHV GRスポーツ』や『GRヤリスRZ』、『GRヤリスRC』などへ対象車種を拡大し、進化するクルマへの取り組みを加速させていく。

GRヤリス パフォーマンス ソフトウェア 1.0による進化例(イメージ図)《画像提供 トヨタ自動車》 KINTO FACTORY《画像提供 トヨタ自動車》 GRヤリス“モリゾウセレクション”《写真提供 トヨタ自動車》 GRヤリス パフォーマンス ソフトウェア 1.0による進化例(イメージ図)《画像提供 トヨタ自動車》