マセラティ MC20(オートモビルカウンシル2022)《写真撮影  内田俊一》

マセラティジャパンはオートモビルカウンシル2022に初出展。最新の『MC20』とその始祖ともいえる『ボーラ』を展示している。

この2台の共通点のひとつはV型エンジンをミッドシップにマウントすることだ。ボーラはV型8気筒に対し、MC20はV型6気筒エンジンを搭載している。

このMC20は、MC、つまりマセラティコルセという名前から伺えるように、過去からの系譜を踏まえながら開発され、さらに2020年から新しい一歩を踏み出したマセラティの第一弾である。

「そのMC20が日本に到着し、さらにマセラティクラブオブジャパンが毎回オートモビルカウンシルに出展していることもあり、良いタイミングだと話をした」と今回の出展経緯を語るのは、マセラティアジアパシフィック地域統括責任者の木村隆之氏だ。

そのボディカラーは“Grigio Mistero”と呼ばれるグレー系だ。木村氏は、「MC20だから成立するカラー。MC20が属する市場でこのボディカラーが決まるクルマはなかなかない」と、ベースのデザインが良いことを高く評価。また、「トランクもきちんと備えていることからGTとして使え、本当にマセラティらしいクルマだ」とコメント。

日本では既に200台以上オーダーがあり、「日本はグローバルでナンバー2」とのこと。因みにトップはアメリカで500台だ。木村氏は日本市場について、「本当にクルマが好きな方、エンスーがいる国。実は中国では、あまりこういった2ドアは売れない」とその特徴を述べる。

そしてもう1台のボーラは、シトロエン傘下となって開発された初のマセラティ車だ。エンジンはV型8気筒で、当初は4.7リットル、後に4.9リットルも搭載された。デザインは、ジョルジェット・ジウジアーロが手掛けたもの。ブレーキ、リトラクタブルヘッドライトの開閉、運転席やペダルの調整などには、シトロエンの油圧システムが採用された。1971年から78年まで生産され、その台数は530台と伝えられている。

このようにMC20とボーラのもうひとつの共通点はどちらもマセラティの新たな1歩を記した重要なクルマということなのだ。

マセラティジャパンのブースにはマセラティオフィシャルライセンス商品である、スーパーカー消しゴムも展示されている。

マセラティ MC20(オートモビルカウンシル2022)《写真撮影  内田千鶴子》 マセラティ MC20(オートモビルカウンシル2022)《写真撮影  内田千鶴子》 マセラティ MC20(オートモビルカウンシル2022)《写真撮影  内田千鶴子》 マセラティ MC20(オートモビルカウンシル2022)《写真撮影  内田千鶴子》 マセラティ ボーラ(オートモビルカウンシル2022 マセラティジャパンブース)《写真撮影  内田千鶴子》 マセラティ ボーラ(オートモビルカウンシル2022 マセラティジャパンブース)《写真撮影  内田千鶴子》 マセラティ ボーラ(オートモビルカウンシル2022 マセラティジャパンブース)《写真撮影  内田千鶴子》 マセラティ ボーラ(オートモビルカウンシル2022 マセラティジャパンブース)《写真撮影  内田千鶴子》 マセラティオフィシャルライセンス商品である、スーパーカー消しゴム(オートモビルカウンシル2022 マセラティジャパンブース)《写真撮影  内田千鶴子》