フォルクスワーゲン Tロック 改良新型《photo by VW》

フォルクスワーゲンは3月1日、改良新型『Tロック』(Volkswagen T-Roc)を欧州市場で発売した。ドイツ本国でのベース価格は、2万3495ユーロ(約300万円)と発表されている。

◆2.0リットルターボエンジンは最大出力190ps
Tロックは、フォルクスワーゲンのSUVラインナップの中で、第4のモデルだ。『ティグアン』の下に位置するコンパクトSUVとなる。欧州市場では2017年末に発売された。2020年夏には、日本市場にも導入。2017年の発売以来、グローバルで100万台以上が販売されている。

欧州向けの改良新型には、効率的な直噴ガソリンターボ「TSI」エンジンと、直噴ディーゼルターボ「TDI」エンジンを用意した。デュアルクラッチの7速「DSG」と4WDの「4MOTION」がオプションで装備できる。

パワートレインは、3種類のTSIエンジンと2種類のTDIエンジンが選べる。パワートレインに応じて、6速MTまたは7速DSGを組み合わせる。直噴1.0リットル直列3気筒ガソリンTSIエンジンは、最大出力110psを発生する。直噴1.5リットル直列4気筒ガソリンTSIエンジンは、最大出力150ps。直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンTSIエンジンは、最大出力190psを引き出す。

◆新デザインのフロントグリルやバンパーを採用
エクステリアのラインをさらにシャープにし、クロスオーバー車のデザインを際立たせることを目指した。新デザインのLEDヘッドライトとダークテールライトを標準装備する。「LEDマトリックスヘッドライト」と照明付きグリルストリップを備えた「IQ LIGHT」、シーケンシャルウインカーを備えた新デザインのテールライトは、オプションで選択できる。

フロントは、バンパーやグリルが新デザイン。グリルの中央には、シルバーの太い横バーが配される。バンパー左右のLEDデイタイムランニングライトも新デザイン。バンパー内のグリルには、シルバーのメッキトリムが配された。アンダーガードも新デザインになる。リアはバンパーやテールランプを中心に、デザインが見直された。「Rライン」は、グリルやバンパーが専用デザインになる。

ボディカラーには、新色として5種類を用意した。17インチと19インチのアルミホイールは新デザインだ。カスタマイズの選択肢も拡大している。

◆「デジタルコックピットプロ」は最大10.25インチのディスプレイ
インテリアは、ダッシュボードにフォームで裏打ちされた素材と独特のステッチを採用して、モダンで高品質な空間を狙った。空調の操作スイッチや空調ダクトは新デザインだ。インフォテインメントディスプレイはタブレットのようなデザイン。グレードに応じて、インフォテインメントディスプレイのサイズは8.0インチまたは9.2インチとなる。

ドライバー正面には、デジタルインストルメントクラスターを標準装備した。「デジタルコックピットプロ」として、最大10.25インチのディスプレイがオプションで選べる。標準装備のマルチファンクションステアリングホイールは、直感的な操作を可能にする新しいデザインとした。

高品質のファブリックドアトリムを標準装備した。「スタイル」とRラインでは、ドアトリムとアームレストをレザーレット仕上げとし、ヘッドレストと同じステッチをあしらう。スタイルには、「ArtVelours」仕様のコンフォートシートを装備した。Rラインには、前席にスポーツシートが採用されている。ナッパレザーシートが、オプションで選択可能、としている。

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